シネマ方丈記

「あの夏の子供たち」★★★☆☆

火の車の会社を抱えて、資金繰りに苦しむあまり、衝動的に自殺してしまった映画プロデューサー。 後に残された妻と3人の娘が、彼の死を乗り越えて前に進もうとする静かな再生の物語。 重いテーマにも関わらず、いつ見てもForestの心を惹きつけるパリの街並み…

「プリンス・オブ・ペルシャ/時間の砂」★★★★☆

「マイ・ブラザー」に続いて、ジェイク・ギレンホール主演作を鑑賞~。 以前にも書きましたが、Forestのお気に入りの俳優です。 決して典型的なイケメンじゃないんだけど、何とも味があるんですよね~。 金髪碧眼のバリバリ西洋人顔よりも、黒髪でどこかエキ…

「マイ・ブラザー」★★★★☆

アフガニスタンで戦死したと思っていた夫が帰還した…でも全く別人のようになって。 復員した兵士とその家族なら、きっと多かれ少なかれ、こうした問題を抱えているはず。 戦地に赴くのが仕事であるという過酷な兵士たちの運命に思いを馳せずにはいられなかっ…

「セックス・アンド・ザ・シティ2」★★★☆☆

前作から2年か。早いもんですな~。待望の続編がついに公開! テレビシリーズも全話を見ているForestは、「SATC」の大ファン。 映画化された前作の出来があまりに良かったので、期待度はマックス! 特に今日は気持ちがドヨ~ンと落ちていて、現実離れしたゴ…

「コロンブス 永遠の海」★★★☆☆

ポルトガルの巨匠マノエル・デ・オリヴェイラ監督が、“コロンブスはポルトガル人だった”という新説に触発されて撮り上げた作品。老年期の主人公夫妻をを撮影当時99歳のオリヴェイラ監督自身と妻のマリア・イザベルが演じています。 およそ2年ぶりに岩波ホー…

「月に囚われた男」★★★☆☆

地球に不可欠なエネルギー源を採掘するという3年契約の仕事に従事するため、たったひとりで月へと旅立った宇宙飛行士が、あるアクシデントを境に不可解な現象の数々に苛まれていくさまをサスペンスフルに描いたSFミステリー。 監督はこれが長編デビュー作…

「17歳の肖像」★★★★☆

最近、観た映画の中でイチオシはこれ!良かった! 60年代のロンドンを舞台に、16歳の女子高生ジェニーが経験した「ある教育」とは? ちょっと生意気な優等生ジェニーが可愛いのだ~♪制服姿もグッドです。 オックスフォード大学を目指すことだけを父親に刷り…

「NINE」★★★★☆

遅ればせながら「NINE」を鑑賞。 まず最初に感じたのが「良くこれだけの女優たちを一同に会させたな」ということ。 ギャラもさることながら、スケジュール合わせるだけで大変だろうな~と。 一人一人にダンスや歌のレッスンを付けるのにも、想像を絶する苦労…

「のだめカンタービレ最終楽章 後編」★★★★☆

テレビシリーズ未鑑賞ながら、「最終楽章 前編」ですっかり「千秋様=玉木宏」の魅力にハマッたForest。 相変わらず、彼のカッコ良さ炸裂の後編でした! 音楽の良さとか、のだめの成長が~とか、色々とレビューで書かれていますが、私が言いたいのは一つだけ…

「オーケストラ!」★★★☆☆

オーケストラというテーマ、そして落ちぶれた元天才指揮者の復活劇、フランスで大ヒット…とくれば、クラシック好きの中高年日本人が大挙して押し寄せるのも当然! 土曜日16:30~の回は満員御礼。そして朝から2回も立ち見が出るほどの大盛況ぶり。 いや~、…

「ウッディ・アレンの夢と犯罪」★★★☆☆

日本人はやはり「ウッディ・アレン」ブランドには弱いのか? 彼の映画には、内容・原題に関係なく彼の名前が冠された邦題が良く付けられますね。 本作も原題は「カッサンドラの夢」。主役の兄弟が買った小さなヨットの名前です。 生まれ育ったNYを離れ、最近…

「ハート・ロッカー」★★★☆☆

言わずと知れた、今年のアカデミー賞作品賞&監督賞受賞作。 普通なら地味に公開されて終わってしまう作品ですが、アカデミー賞効果は絶大。 日曜、昼間の映画館は、60代以上と見られるシニアの男性陣で埋まってました! 日頃、あまり映画を観ないと思われる…

「時をかける少女」★★☆☆☆

3月まで有効だったフリーチケットを使うべく、平日の仕事帰りに映画館へ。やはり疲れていたんでしょうか?映画始まると同時に爆睡(涙)。その後、何度か起きることを繰り返して、最後は同行した友人に「ちょっと!ここ、良いところだから!」と起こされた~…

「マイレージ、マイライフ」★★★★☆

主人公のライアン・ビンガムは、年間322日を空の旅で過ごす出張の達人。その職業は「リストラ宣告代理人」と不況の現代を象徴するようなユニークな設定。家族を持たず、最小限の荷物を詰め込んだキャリーケースを華麗に引き回しながら、アメリカ各地を移動し…

「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」★★★☆☆

以前にシネマライズで予告編を観てから、ずーっと気になっていた本作。やっと観るチャンスが! それにしても、働いた後に2時間半越え、スウェーデン語、難解なミステリー…と、悪条件(?)の重なった映画を観るのは、と~っても危険!だってミステリーだから…

「ニューヨーク、アイラブユー」★★★★☆

「パリ、ジュテーム」のプロデューサーによる、都市をテーマに描くオムニバス映画の第2弾。岩井俊二、これが初メガフォンとなる女優のナタリー・ポートマンを加えた10人の監督が、ニューヨークを舞台にしたラブストーリーを、それぞれに手法で描き出してい…

「しあわせの隠れ場所」★★★★☆

祝!サンドラ・ブロック、アカデミー主演女優賞受賞!ということで、ちょっとオマケの★4つ。 何気にこういう「ザ・アメリカン・ドリーム」的な話、大好きです。 スラム育ちで母親はヤク中という、正にどこの馬の骨だか分からない少年(と言っても2メートル…

「ラブリーボーン」★★☆☆☆

14歳で残忍に殺された少女スージーが、天国に行く手前の世界で、自分の死後の家族を見守り、やがて「死」を受けて入れていく…という過程を描いた物語。 「主人公の死後の世界」という斬新な物語を、「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソンがど…

「過速スキャンダル」★★★☆☆

韓国で歴代6位の興行成績を記録した大ヒットコメディ! MovieWalkerのレビューが、平均4つ☆超えという高得点。 「笑って、泣ける!」という触れ込みだったので、かなり期待度大で臨みました。 「過速」とは、韓国では「スピード違反」を意味し、転じて「出来…

「バレンタインデー」★★★☆☆

今年のバレンタインデー、すっかり忘れて去っておりまして、義理チョコさえ誰にもあげてない始末。 そんな終わってる感漂う、わたくしForestがこの映画を観る資格なんてあるのだろうか??? ま、映画を観て過ぎ去りしバレンタインデーを振り返るってことで…

「インビクタス」追記

先日UPしたレビューの中で、わたくしForest、誤ったことを書いておりました。 マンデラ大統領が、ラグビー南アチームの主将に手渡す詩---それは自作ではなく、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーによるものでした! 文芸評論家で編集者でもあったヘ…

「Dr.パルナサスの鏡」★★★☆☆

色々と紆余曲折があって、当初の予定だった新宿→日比谷に移動して鑑賞。 そのためか、映画観る前からぐったり~という感はありましたが、なかなか楽しめました♪ 撮影中に主演のヒース・レジャーが急逝。その後をジュード・ロウ、ジョニー・デップ、そしてコ…

「インビクタス/負けざる者たち」★★★★☆

1995年のラグビーワールドカップ。弱小チームだった開催国・南アが優勝を果すまでの感動の実話。 これが実話だというのだから、驚きます。 マンデラ氏の大統領就任、そしてアパルトヘイトの撤廃後も根強く残る人種の垣根。 それを取り払うには、自らを投獄し…

「パラノーマル・アクティビティ」★★★☆☆

人一倍怖がりのわたくしForestが、ホラーを観に行くとは…我ながらメヅラシイ。 たまたまお誘いを受けたのと、「わずか15000ドルの超低予算で製作されたインディーズ作品にもかかわらず、評判が口コミで広がり、全米公開が実現するや尻上がりに順位を上げ、つ…

「2012」★★★★☆

これも随分前に観たな~。 もうすぐDVDも出ちゃいそうなので、急いでレビューUP。 ローランド・エメリッヒ監督お得意の世紀末パニック映画って、全く興味がなかったんですが、「津波に飲み込まれるニューヨーク」を大画面で観てみたかった! 2時間半以上の長…

「誰がため」★★★☆☆

重い、重かった…(涙)。1月にして、早くも「2010年、一番ヘビーだった映画」に決定です~。 デンマークに実在した、対ナチスのレジスタン活動家の生き様を描いた大作。 デンマークにもナチスの手が及んでいたんですね。 北欧は巻き込まれていなかったと勝手…

「(500日)のサマー」★★★★☆

売り切れで入れなかったリベンジを、土曜日に果たして来ました~! キャッチコピー「運命の恋なんて、あるに決まってる」…に惹かれて、予告編を観た時から気になっていた一本。 何とも斬新、かつオシャレ、そして皮肉な物語。 冒頭で囁かれる「これはラブス…

「のだめカンタービレ 最終楽章 前編」★★★★☆

ホントは別の映画(「(500)日のサマー」)を観に行ったんですが、何と売り切れ!!!「がび~ん!」と思いつつも、気持はすっかり映画モードだったので、近くでやっていた本作を全くの想定外鑑賞。 ところがどっこい!これが案外拾い物だった! 玉木宏、美…

「ジュリー&ジュリア」★★★★☆

およそ50年前にフランス料理を一般の家庭に紹介し、アメリカの食卓に一大革命をもたらした伝説の料理研究家ジュリア・チャイルドと、彼女の料理本に登場する524レシピを1年にわたって毎日作り続け、ブログに綴ることを決意した現代のOLジュリー・パウエル…

「アバター」★★★☆☆

ジェームズ・キャメロンが「タイタニック」以来、12年ぶりに満を持して放った3D超大作。 周りに「すっごい面白いから!」「絶対、ハマるよ~」などの声が多く、早く観たかったんですが、162分という長尺、そしてSFへの興味薄から、今まで機会を逸してました…