世界で最も美しいバレエ「アンナ・カレーニナ」

本場のヨーロッパ以外で最も多くのバレエファンを抱える日本。

しかしながら、その殆どはロシアのボリショイ、英国のロイヤル、パリオペラ座というメジャーなバレエカンパニーがお目当ではないでしょうか?

これらのカンパニーは毎年のように日本公演を果たしています。

Forestも偶然にエイフマンバレエのチラシを手にするまでは、そして、バレエ友達のSさんが誘ってくれなければ、今回21年ぶりの来日公演を観る機会を逸していました。

エイフマンバレエは、1977年にサンクトペテルスブルグで振付家ボリス・エイフマンによって創設されたバレエ団。それまでの古典プログラムとは一線を画し、「巨匠とマルガリータ」「チャイコフスキー」「アンナ・カレーニナ」など、ロシア文学の登場人物や個人にスポットを当てて、彼らの人生や感情を深堀。長身の美男美女ダンサーが繰り広げるアクロバティックな舞台は美の極致で、観客の心を掴んで離しません。

1990年に初来日公演を果たしたものの、その後数回の公演をしてから、来日が途絶えてしまっていました。「白鳥の湖」「眠り」などの古典バレエをこよなく愛する日本人バレエファンには、まだまだ理解が難しかったのでしょうか?

とはいえ、地元サンクトペルグではチケット入手が最も困難な超人気カンパニーとのこと。入団規定は、男性184センチ、女性173センチという高身長というのですから、その舞台はダイナミックそのものです。

 

今回Forestが観たのは「アンナ・カレーニナ

主演のアンナ役は1997年生まれの22歳!もはや人間とは思えない超美女のダリア・レズニクちゃん。「ちゃん」付するのが憚られるほどの色香を撒き散らしていました。これで22歳か。。。末恐ろしい。

こう見ると、ちょっと22歳の幼い感じもあるかな。

Forestの娘でもおかしくない年齢です。

「ダリア・レズニク」の画像検索結果

こちらがアンナの夫カレーニン役のセルゲイ・ヴォロブーエフ。

渋いおじさんに見えますが、彼も1986年生まれの33歳。ロシア人、老けすぎです。

アンナが夫と子供を捨てて走る青年将校ヴロンスキーを演じたダンサーよりもスタイル、ルックス共に優れていて、正直Forestは彼の方が全然好みでした。ともかく足の長さと腰位置の高さが半端なく、こんな人と毎日踊ってたら気がおかしくなる!とさえ思いましたわ。

で、こちらがヴロンスキー役のイーゴリ・スボーチン。写真はカッコイイんだけど、舞台上では完全にセルゲイの方が上でした。

それにしても、1990年に初来日公演を果たした時、Forestは大学生活真っ只中。

「ロシアバレエ関係の仕事に就きたい」とロシア語学科に入ったものの、現実は厳しく、学校から足が遠のくばかりの日々を送っていた。

もしこの頃に当初の夢のために真面目に勉強していたら、きっともっと早くエイフマンバレエにも出会っていたに違いない。

「後悔先に立たず」という言葉をまたしても噛み締めました。

一緒にバレエ観に行った友人Sにも「入り口までは辿り着いたのにね〜。Forestは気

が多いからねえ〜」と言われました。まさにその通り!

肝心のバレエですが、本当に素晴らしかった。


Boris Eifman's Anna Karenina - Official Trailer 2

今まで観てきた古典は何だったんだろう?と思うくらいの衝撃。

エイフマン振り付けの「チャイコフスキー」は観たことがあったので、何となくForestの好みだとは感じていたのですが、やはりその勘は正しかったか。

バレエ➕演劇➕器械体操を観ているような感覚でした。

どんな言葉も陳腐になってしまうのですが、とりあえずエイフマンは天才だなと。

今後、またいつ来日するかも分からないエイフマンバレエ。齢70を超えた彼が、あとどれほどの新作を振り付けられるのか?も気になるところです。

しかし、Forestには新たな目標ができました。それは、本拠地のサンクトに行ってエイフマンバレエを観ること。奇しくも専用劇場「dance palace」の建設が進んでいるとのことで、この劇場が完成した頃にサンクトにいる自分を想像してみると、ちょっと気分が浮き立ちます。

最後に超余談ですが、公演前に上野のSoup Stockでエイフマンに似ている男性を見かけた友人S。「人違いかも」と声をかけそびれたらしいのですが、その後カーテンコールで舞台に出てきた彼を見て「やっぱエイフマンだった」と。

「(ロシア人だけに)まさかボルシチ頼んでたとか!?」と聞くと「もちろん、ボルシチ注文していたよ。」だって。マジか?!日本人が異国で急に味噌汁飲みたくなった的な?

Sよ!その時点でエイフマンだと気づいたら一緒に写真でも撮れたのに!と激しくなじるForestなのでした。

2019年上半期のマイベスト!「アマンダと僕」⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

実は同じ劇場で全く別の映画を観ようと出かけたところ、7月20日〜公開だったことが判明。仕方なく、あまり関心のなかった本作を選んだところ、まさか今年上半期のベスト作品になるとは!人生ってつくづく、偶然の積み重ねだなあ〜と思った次第です。

www.bitters.co.jp

24歳のダヴィッドは、公園の庭木を剪定したり、旅行者にアパートの部屋を貸し出す仕事などをしながら、日々気ままに生きています。イギリス人の母親が幼い頃に父と離婚して以来、姉と共に父子家庭で育てられました。だから、高校で英語教師している姉とは結構仲良し。シングルマザーである姉の家にも頻繁に出入りし、7歳の姪アマンダを時々、学校に迎えに行ったり・・・と良好な関係を築いています。

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そんな、何の変哲もないけれど、穏やかな日々が永遠に続くと思っていたある日、突然の無差別テロで姉を失います。残された姪のアマンダと共に途方に暮れるダヴィッド。壮絶な体験と悲しみに二人はどうやって向かい合っていくのでしょうか?

 

事件が起きるまでの日々が、パリの風景と共に「これでもか!」というくらい丁寧に、そして繊細に描かれていきます。

印象的なシーンやセリフがいくつも出てきます。

出色なのは、英語教師である母が持っていた「Elvis has left the building」という本について尋ねるアマンダに、優しく、そしてとても詳しく説明をする母娘のシーン。何気なすぎて見過ごしていましたが、この本のタイトルと母娘のやり取りが、ラストシーンの伏線になっています。

そして、車の免許がなく、くたびれた自転車に乗っている姉を「早く免許を取れよ!」とからかいながら、ダヴィッドが、姉と並んでパリの街を自転車で疾走するシーン。

「ちょっと待ってよ!」と言いながら、二人は抜きつ抜かれつで、自転車を走らせるのですが、このシーンも後半でうまく活きてきます。

 

アマンダにとって歳の離れた兄のような存在だったダヴィッドですが、彼女の後見人(要は養女として育てるかどうか?)になるかという選択を迫られた時に怖気付きます。そりゃそうです。それまで、気ままな生活を謳歌していた24歳。7歳の女の子の人生を預かるには若すぎるのです。

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夏の日差しが降り注ぐパリの風景は変わらないのに、前半で描かれる3人の生活と、後半、大切な人がいなくなった後の空虚な世界がとのコントラストが見事です。

ダヴィッドの苦悩、子供であるアマンダのやりどころのない気持ち、そして彼らを取り巻く人々。それは共にテロの犠牲となり、トラウマを抱えると共に右手の感覚を失ってしまったダヴィッドのガーフルレンドだったり、父との離婚以来、会うことを拒んできたロンドン在住の実母だったり、父の妹である叔母だったり・・・。誰もがそれぞれの事情を抱えながら、ダヴィッドとアマンダの哀しみに寄り添おうとしてくれるのです。

 

アマンダからのどんな問いかけにも真剣に答え、決して逃げようとしないダヴィッドも見上げたものですが、やはりこの映画の主役はアマンダなんでしょう。何と言っても原題が「アマンダ」ですから!

まだ幼い彼女の悲しみや苛立ち、そしてダヴィッドも驚くほどの強さが、交互に現れる。とてつもないリアリティ。そして、現実を受けて止め、生きていこうとする姿に涙を抑えることができません。思わず彼女を抱きしめたくなるような瞬間が何度もありました。

「アマンダと僕」の画像検索結果

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クライマックスはラストのウィンブルドン

昔、テニスをかなり熱心にやっていたと想像される(ここは細かくは描かれません)ダヴィッドのため、そして実母に孫であるアマンダを見せるために、姉が取ってくれたチケット。3人で行くことは叶わなかったけれど、アマンダは初めて祖母アリソンと出会います。「ママのママだよ」とクールに母を紹介するダヴィッド。「おばあちゃんだよ」なんて言い方はしません。そして「アリソンっていい人ね」という感想を漏らすアマンダ。「アリソンは叔父さんのママでもあるんでしょ?」なんて大人なやり取りなんでしょう!これだから、フランス人って人々は本当に侮れませんわ。

試合中、劣勢な選手の姿を見て、突然に泣き出すアマンダ。そして「Elvis has left the building.」というあのセリフを口にするのです。この捻りが効いたラスト。映画を見た人にしか分からないと思うのですが、このシーンとセリフ、伏線、そしてアマンダの表情は、ここ数年観た映画の中でも、ダントツにナンバーワンの素晴らしさです。

 

実は先日、たまたまウィンブルドン男子決勝をテレビで見ていたForest。ジョコビッチフェデラーといういつもの顔ぶれだったのですが、2セット目で明らかにジョコヴィッチが劣勢に見えたForestは「また、フェデラーが優勝か」と飽き飽きした気持ちでチャンネルを変えてしまったのです。翌日、「ジョコビッチウィンブルドン史上、最も長い試合を征して優勝」という記事をネットで見た時の驚きときたら!

「やはり、何が起こるかわからないスポーツ」がテニスなのだという思いを強くしたのと、この映画のキーになっている「Elvis has left the building.」がいつも起こり得るわけではないのだ!諦めてはいけない!という人生訓を得ました。

涙から一転、徐々に広がっていくアマンダの笑顔を決して忘れることはないでしょう。

辛いけど、アマンダに強さをもらいたい時、何度でも観たくなってしまう作品です。

 

早熟すぎる20歳、ラディゲくん

みなさま、3連休はいかがお過ごしでしたか?

珍しく都内を彷徨くだけで終わったForestには、久しぶりに読書に費やす時間があり、買ったまま手付かずだった「ドルジェル伯の舞踏会」を読了。

Forestも書店で目にするまではタイトルすら知らなかった本作。

ドルジェル伯の舞踏会 (光文社古典新訳文庫)

ドルジェル伯の舞踏会 (光文社古典新訳文庫)

 

ちょっと説明しておきますと・・・

 

帯に書かれたキャッチコピーは

「夭折の天才が遺した、不滅の恋愛小説」。

はい、恋愛ドラマと同じく、恋愛小説も大好きなForestは、この帯に惹かれたんですね。ちなみに、結構古典的な恋愛小説が好物で、武者小路実篤の「友情」とか夏目漱石の「こころ」とか、三角関係&友人が心を寄せていた女性を奪っちゃう系の話には、古今東西問わず、目がないですね。

おそらく、「ドルジェル伯の舞踏会」にもそれに似た匂いを感じ取ったのでしょう。

「ベルばら」の大ファンであることも「〇〇伯爵」「舞踏会」という単語に反応した理由の一つ。尊敬する人物(架空だけど)のオスカル・フランソワ・ド・ジャルジェも、名門ジャルジェ伯爵家の出身だし、アントワネットとフェルゼンが出会ったのも、仮面舞踏会だった・・・。あ〜、久しぶりに「ベルばら」読みたくなっちゃったなあ。

 

さて本筋に戻りましょう(汗)。

肝心のあらすじです。

「青年貴族のフランソワ(オスカルのミドルネーム!)は、社交界の花形ドルジェル伯爵夫妻に気に入られ、彼らと頻繁に過ごすようになる。気さくだが、軽薄な(わかる〜。こういう貴族、いるよね〜。っていうか、ほとんどの貴族は軽薄なイメージ!)伯爵と、そんな夫を敬愛する貞淑な妻マオ。フランソワはマオへの恋慕を抑えきれず・・・。それぞれの体面の下で激しく揺れ動く心の動きを繊細に描きとった、至高の恋愛小説」

でございます。

舞台は1910〜20年代のパリ。「狂乱の時代」と言われた時で、いわゆる貴族の血を引いた高等遊民たちは、代々の財産で豊かな生活を享受できるがゆえ、毎日を同じ貴族の人々との団欒(ともかく、昼食と夕食、その後の飲み会ばっかりですよ!そして使用人は山ほど。)に費やしていました。当然、そんな生活は退屈ですから、サーカス見に行った後に3時まで呑んだくれたり、不倫したり・・・と暇つぶしにも余念がありません。

で、主人公である20歳の高等遊民、フランソワもそんな一人。

仕事もなく、用事といえば、ドルジェル伯爵夫妻の家を訪ねてダラダラとお茶したり、実家で37歳(!)の若く美しい未亡人である、実母に見惚れたり・・・くらいの、超羨ましい生活を送っています。

そして、いつしかマオに心惹かれるようになり、「自分はマオのこと好きなの?でも、彼女の夫であるドルジェル伯爵は裏切れないし〜」とか「マオは自分のことどう思ってるのかな〜?」とか、そんなことばっかりを日がな一日考えています。

物語はオープンエンド?で唐突に終わるので、読者が二人の恋の行く末には色々と想いを巡らすことができるのですが、いやいや、Forest、めちゃくちゃのめり込みまして、2時間強で読み終わりました。

光文社の「古典新訳シリーズ」(旧訳は堀口大学氏)の、渋谷豊氏による生き生きとした翻訳によるところが大きかったと思いますが。

何よりも関心を持ったのは、作者のラディゲくんが本作を20歳で書いて、直後に腸チフスで死んでるってことです。

アラン・ドロン主演で映画にもなった「肉体の悪魔」の方が、作品としては知名度が高いですが、彼自身の生涯が、小説に劣らず衝撃的でした。

小林秀雄が本作とラディゲについて、以下のように語った言葉に激しく同意するので、引用。

「これほど的確な颯爽とした造形部を持った長編小説(ロマン)を近頃嘗て見ない。それにしても子供の癖に何という取り澄まし方だろう。やっぱり天才というのはあるものだ、世に色男があるように。」(「Xはの手紙・私小説編」新潮文庫)。

まあ、普通の20歳の青年が何の後ろ盾もなく、小説家デビューできるわけもなく、ラディゲ君は14歳頃に、ジャン・コクトーと知り合い(これは双方にとって衝撃的な出会いだったらしい)、彼と行動を共にするようになるのです。そして、芸術家や文筆家の知己を得て、「肉体の悪魔」という不倫小説で彗星の如く、文壇に現れたというわけ。

当然、コクトーとの同性愛関係は公然の秘密だったみたいで(そうでもなければ、14歳の少年を連れ回し、親元から6ヶ月も離して旅行連れて行ったり、深夜まで酒飲ませたり、一緒に住んだり、小説売り込んだりしないよね・・・)、わずか20年の人生で男も女も愛し、愛されまくったラディゲの顔が気になる!ってわけで、調べてたら写真が残っていた!

横顔ですけど、やっぱりかなりのイケメンだわ。そして、これがまだ20に満たない青年だって言うんだから、本当に「世に早熟な天才はいるんだな」という一言です。

「ラディゲ」の画像検索結果

そして、こちらがコクトー

Jean Cocteau b Meurisse 1923.jpg

先日読了した「ソヴィエト旅行記」を書いたアンドレ・ジッドもそうですけど、当時のフランス芸術界では「同性愛」が普通だったんでしょうな。

ドルジェル伯の舞踏会」は当然(?)のことながら、三島由紀夫も愛読していたそうで、やっぱり趣向が同じもの同士、共感し合うものがあるんでしょうか。

それにしても、14歳で23歳の女性と結婚し、子供をもうけるも離婚。その後も、国籍(イギリス、ポーランドスウェーデン出身と万国博覧会状態)問わず、主に年上の女性たちと恋愛遍歴や同棲を重ねて20歳でこの世を去る・・・って、あまりに生き急いでいる感があります。

実はForestの祖父はフランス語翻訳・通訳を生業にしていた人で(と言っても、こちらも40歳で夭折)、15〜24歳までをフランスを始めとするヨーロッパで過ごしています。

日本の中学を中退しての留学。大学もフランスで終えました。

Forestが生まれるはるか昔、Forest父が5歳の時に亡くなったので、もはや彼のことを語れる人もいないのですが、ちょっと調べたら完璧にジャン・コクトーと同世代ですね。

うわ〜、もしかしてパリで会ってたりして!などと想像すると、生きている時に祖父に会いたかったと強く思うのでした。きっと色々と教えてくれたに違いない。

話はまたもや逸れましたけど、三角関係の恋愛小説として、現代人が読んでも十分に楽しめる作品です。20歳の青年が書いたと思えない、緻密な心理描写と人間観察力が凄すぎます。21世紀に生きるForestが読んでも「あ〜、こういう人、今もいるなあ。あの人みたいな人だなあ〜」と簡単に共感できてしまうのですから、人間って100年経っても、さしてその営みは変わってないんでしょうね。

これを機に「肉体の悪魔」も読んでみようと思う、海の日でした。

しかし、韓国ドラマにハマったり、クラシックバレエが趣味だったり、フランス文学読んだり、ロシア好きだったり、Forestって何事も「広く浅く」人間なんだろうな〜と、改めて自己分析した次第です。

バレエ鑑賞記「ドン・キホーテ」by 英国ロイヤルバレエ

バレエ好き、且つ、ものすごいリサーチ&コミュニケーション能力を持つ稀有な友人Sのおかげで、常に来日公演情報がアップデイトされ、チケットの購入までお任せしてしまっているForest。これ、冷静に考えると、彼女が情報収集、チケッティング、Forestへの連絡などに費やした時間だけでも、相当な金額に値するんじゃなかろうか?(急に焦ってきました。チケット代行業者にお願いしていたら、きっと今までの手数料は10万円を下らない気がします。)

 

バレエ鑑賞はForestのたくさんある趣味の一つ。

中でも最もお金をかけているものと言っても過言ではない。(だって、普通に海外カンパニーの来日公演は一番安い席でも1万円超えますから!)

元々は小学生の時に読んだバレエ漫画「SWAN白鳥」にハマり、読み返すこと100回以上。(いや、もう何千回読んだか知れない)。そのおかげで、クラシックからモダン、ボリショイだけじゃなく、英国ロイヤル、ハンブルグキューバモンテカルロ

ニューヨークシティバレエなどのカンパニーの振付家についても、一通り知識を得ました。

漫画と侮るなかれ!「SWAN」読んで「将来はボリショイの招聘に関わる仕事をする!」とロシア語を大学で専攻しちゃったわけですから、Forestの人生を大きく変えた作品なわけですよ。

超余談ですが、10年くらい前、転職したいな〜と思っていた時に「ダンスマンガジン」読んでたら、巻末に「SWAN」作者の有吉京子先生アシスタント募集の告知が!

しかも、彼女のオフィスは逗子マリーナと、鎌倉は材木座の実家から至便。思わず応募しちゃおうかな〜と真剣に考えてた時期もあります。

 

すぐに横道に逸れるのが、Forestのいけないところでございます。本題は「ドン・キホーテ」でした(汗)。

今まで何度となく友人Sとバレエ鑑賞してきたわけですが、面倒くさがりのForestは全然レビューをUPしていなかった。

それでは、いつ何を見たか?も分からなくなっちゃうわけで、もったいないわ〜と俄か記録をつけることにしました。

 

ロイヤルのプリンシパルになってから、初の日本凱旋公演で主演のキトリを踊るはずだった高田茜ちゃんは、残念ながら怪我で降板。(このニュースをいち早く教えてくれたのも友人S)。代打はヤスミン・ナグディ。バジルが、6月にプリンシパルに昇格したばかりのマルセリーノ・サンべ。Forestの大好きなポルトガル出身ってだけで好感度大です。「ドンキ」での活躍が評価されての昇格だったそうで、その昔、21歳でロイヤル初のアジア人男性プリンシパルに指名された熊川哲也を思い出しました。

 

舞台ではこんな凛々しい姿を見せるマルセリーノ君ですが、素顔は可愛らしい青年。

今回の「ドンキ」は2002~3年にかけてロンドンに留学し、ロイヤルバレエを見まくっていた(まさに毎週コベントガーデンに出かけていました)Forestがハマりにハマったキューバ出身のカルロス・アコスタ振り付け版。Forestと同じ歳のカルロス君もとうに引退。すでに振付家としてのキャリアを歩んでいるのね。というわけで、非常にキューバ的な「ドンキ」だったと言えるでしょう。

 

※これが若かりし日のカルロス・アコスタ。

しなやかなバネのように強靭な身体を生かした、人間離れした踊りに目が釘付けでした。キューバの貧しい家庭で育って、不良仲間から離れるために遠くのバレエ学校に通い始めたというカルロス。ロイヤルに入ってからもしばらくは素行の悪さが治らなかったらしく、そういう「ロイヤル擦れ」していない所に魅力を感じていました。彼自身が違和感を感じながら、そこにいる・・・という感覚が伝わってくるような気がして。

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肝心の「ドンキ」ですが、マルセリーノくん、頑張っていたものの、Forestのベストドンキといえば、やっぱりクマテツなのよ。ごめんね。

彼の安定感あふれる回転と、滞空時間の長い跳躍と言ったら!かなうものはありませんわ。過去も未来も、やっぱりクマテツの「ドンキ」は最高。


Tetsuya Kumakawa Don Quixote

しかし、本公演での収穫も、もちろんありました。

それは、エスパーダを演じた日本の誇るプリンシパル、平野亮一氏。

「平野りょういち」の画像検索結果

186センチという長身を生かしたダイナミックな踊り。

舞台映えのする手足の長さを見て、「あ〜、クマテツはもう昭和の人なんだなあ」と、しみじみしてしまった(笑)。

 

しかも、この平野氏の素顔が、超Forestの好みです。

長身でムキムキしてて、そしてちょっと髭面。

大好きな韓国人アイドル(っていう歳でもないが)2PMのテギョンと似てるのがまたまたツボでした。

「平野りょういち」の画像検索結果

こっちがテギョンね。最近、除隊したばかり。

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なんだか最後はロイヤルから韓国人アイドルの話になっちゃったけど、これからも平野亮一氏を追いかけます!

(と無理やりまとめてみた)

日常から、ちょっとだけ離れて。。。

以前に「前世占い」をしてもらったら、Forestは「中世ヨーロッパの旅人」だったらしい。「それって職業は何なのさ?」と思ったけど、「旅の途中の船上で、音楽家や芸人のパフォーマンスを楽しみながら、色んな人と交流しながら、ヨーロッパの国々を訪れている姿が見えます」って言われました。占い師のアドバイスとしては、「少しでも時間が空いたら、家でじっとしているよりは、短期間でも日常から離れて、旅に出た方が良い。それがあなたの最良のリラックス方法です!」とのこと。

もちろん、この占い師さんとは初対面、事前には生年月日くらいしか伝えてないわけですが、Forestのジッとしてない性格とか、旅好きなところなんか、よく言い当てているなあ〜と感心したもんです。

 

珍しく仕事もプライベートも予定がなかった今週末。(ていうか、わざと予定を入れなかった)。

本当は昨日にでも1日休暇をもらって、2泊3日でどこかに行きたかった。

しかし、会社にいると、来客から、期限のある書類作成やら、色々とあるもので、完全に休むタイミングを逸してしまったわけです。「さらっ」といつの間にか休んで、メリハリつけてバリバリ働いている人が、Forestの憧れなのですが、実際はそうもいかず。

 

というわけで、「どこか遠くに行きたいな〜。でも2日しかないしな〜」という限られた選択肢の中で、かなりの近場にお籠りにやってきました。

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しかし世間は週末。。。当然の事ながら、家族連れ&カップル&友達連れ・・・で、静かな時を過ごす環境には程遠く。

やっぱり自分と向き合うには、こういう所、平日に来るに限りますな。

 

とはいえ、珍しくMACなんかをお供に持ってきてしまったわけで、しばらく放置してたブログの記事でも書きためようかな〜と思っています。

書くことはForestにとって「浄化」の一種。

きっと明日には少しクレンジングされて、都心に戻るのではないでしょうか?

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さて、この宿は緑豊かな自然の中に位置しており、Retreatには最適な場所だと思いますが、まず駐車場で案内してくれたのは、海外からの研修生。

おそらく東南アジアのどこかご出身。

拙い日本語で一生懸命、館内施設をご案内してくれました。

これだけの宿が林立しているわけですから、どこも人手不足は共通の悩みでしょう。

都心のコンビニやファミレスも、殆どが中央アジアやネパール、スリランカのバイトさんで賄われている現状を見ると、地方に外国人観光客が殺到する反面で、同じ外国人(もちろん、出身地は違うのだけど)がスタッフとして働いている現実があります。

 

日本の人口も減少の一途を辿っているし、後10年後には、どこに行っても「外国人が外国人をサービスしている」状態が普通になるのではないでしょうか?

その場合、すでに帰化したり、日本人との結婚で国籍が日本になったりという外国人も増加してるわけで、こうなると、もはや「何が日本人なのか?」という定義すら難しい時代になるでしょうね。その時にどれだけ「グローバルマインド」を持っているか?によって生きていき辛さが、ぐっと変わってくると思います。

 

たまには、真面目に日本の将来を考えてみる、東京オリンピックのチケット当たったのに購入しそびれたForestなのでした。(あ、忘れていたのに思い出しちゃった!)

生きていくということ

この2ヶ月ほど、辛い状況が続いていました。

軽い適応障害、そして軽度のうつ状態ってやつです。

30人程度の中小企業で、自由度を持って仕事をしていた私、Forestが1年半前に800人弱の大きな(と言っても、何万人もいる大企業に比べれば、たかが知れているのですが)企業に転職し、最初の1年は慣れるだけで精一杯。

2年目を迎え、「さあ、やっと本腰を入れてやる気を見せねば」という時に、今まで知らなかった会社の流儀や、根回し、決裁プロセスなどに直面し、戸惑ってしまったというのが、第一義的な要因ってこと。

社内の決まりごとや調整があまりに大変で、すっかり社外のパートナー社を疎かにしてしまい、気が付いたら過去の反省&自己追責、そして不幸な未来ばかりを想像してしまい、「全く現在を生きていない」という負のスパイラルに陥ってしまっていました。

 

平日はもちろんのこと、土日ですら「あの時、ああしていれば」という過去の振り返りと後悔の念に苛まれて、心臓がバクバク高鳴ってしまうほど。

食欲も全く湧かず、平日もランチを食べることさえ忘れ、ひたすらにどんよりとした空気の中で狭いオフィスの椅子に座っていました。

何もやる気が起こらず、休日は身体を動かすことすら億劫で、ずっと横たわって過ごしていました。

 

幸い、色々と手を打って、状況は快方へと向かってきてはいます。

 

そんな中、お知り合いの訃報が飛び込んできました。

前職時代にお付き合いのあった同業他社の方。

闘病中とは伺っていましたが、その後奇跡的に回復し、お仕事にも復帰されたと聞き、安心していたのですが、病気が再発し、帰らぬ人となりました。

 

彼に最初に会ったのは、もう2006年くらいだったかな?

私も前職時代の悩みを抱えていた時期で、不平不満やら、色々と聞いて頂いた記憶があります。理論派かつ情熱あふれる彼に、理路整然と、でも愛のある駄目出しをされました。

お世話になったにも関わらず、その後は転職したご挨拶すら差し上げることなく、あっけなく逝かれてしまいました。悔やんでも悔やみきれません。

 

今日、お通夜に参列してきましたが、彼が最初の発病後、見事に復活され、その後の人生を充実させるべく、精力的に色々なことに取り組んでいたことを知りました。

 

お会いして、今の仕事のお話もしたかった。

そうしたら、どんな言葉をかけてくれたでしょうか?

 

奇しくも、斎場は今年の4月に親友だったNさんを見送ったのと同じ場所でした。

ここ最近、Forestの精神状態が不安定だった時、Nさんに会いたいなあ〜と何度も思いました。きっと彼女だったら、欲しい言葉をかけてくれたに違いない。

「Forestなら大丈夫ですよ!」という優しい声が頭の中にはこだまするのですが、実際に話すことは叶いません。

 

今日お送りしたHさんもNさんも、お若くして逝かれました。

やりたいこと、見たい景色、行きたい場所…沢山あったことでしょう。

彼らのことを考えると、社内の人間関係、調整ごと、根回しくらいで悩み苦しみ、自分を追い詰めているForestがとっても小さな存在に思えてくるのです。

 

「生きていく」って何なんでしょう?

ストレスなく、自分の好きなことだけをやって生きていければ、それは最高。

でも、実際の生活ではそんなこと、有りえない。

 

ただ分かったことがあります。

それは、辛い時、自分が窮地に立たされていると思った時に、親しかった故人のことを思い出す…ということ。

志半ばでこの世を去らなければいけなかった彼らに思いを馳せれば、たいていのことは乗り切れるような気がするのです。

遺影の中で優しい笑顔を見せるHさんの在りし日の姿を思い出しながら、そんなことを考える夜です。

 

 

国宝級のホスピタリティ、帝国ホテル!

先日、母の誕生日で帝国ホテルに一泊したところ、その素晴らしいサービスに驚嘆したのであります。

 

まず、インターネットでの予約時に、これは狙いすましていたのですが「年老いた母の誕生日で宿泊しますので、エレベーターから近いお部屋お願いします」と書き添えました。

 

するとチェックイン時、「本日はお母様のお誕生日おめでとうございます。お部屋をインペリアルフロアにアップグレードさせていただきました。」と言う嬉しいお申し出。

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「ひゃっほーい!やったね!」と心の中でほくそ笑むForest^_^ ここまでは、ある意味、想定内です。

 

インペリアルフロアに到着すると、着物姿のコンシェルジュ的な女性がお出迎え。冷たい緑茶やお菓子のサービスなど、こちらが恐縮するくらいの、恭しいおもてなしが。

 

色々な方から口々に「お誕生日おめでとうございます」と声をかけられ、母もご満悦でございます。「もう祝ってもらうような歳じゃないわ〜」と言いつつ、やっぱり「おめでとう〜」と言われると嬉しいですわな。

 

気分も上々に、バーに行った時のこと。何も言っていないにもかかわらず、すかさずお誕生日のお祝いプレートが出てきたので、更にハッピー。

「お写真撮らせていただいてよろしいですか?」とご丁寧なお申し出とともに写真撮影、その後すぐに現像してプレゼント。。。と言う、素晴らしい連係ぶり。

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 1つの会社、部署でも、情報共有や申し伝えがおろそかになり、いろいろなミスコミニュケーションが起きているこのご時世、お客様の情報を各所で共有し、最高のホスピタリティを提供しようとする帝国ホテルの姿勢には本当に感動しました。さすが老舗でございます。

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正直、今回の宿泊先、星のや東京と迷ったのですが、やっぱり帝国ホテルにしてよかった。星のや東京より宿泊費も30,000円以上安い上にアップグレード、しかも朝食付きととてもリーズナブル。

 

今度1人でも泊まりたい!と思ってしまいました。こうして次の宿泊、お客様へとつなげていく。これぞホテルの正しい姿であります。

たまに都心に泊まって日常の喧騒から離れるのもいい経験ですな。

 

これからも帝国ホテルが、国宝級のサービスを維持することを強く願います。