離れ離れになっても ★★★★☆

映画『離ればなれになっても』 公式サイト (gaga.ne.jp) 2時間超えと、少々長めながらも、各所での評判良かったのと、ナポリの風景が見たかった…という理由で、仕事帰りの映画サービスデーにて鑑賞。 あらすじはというと、1960年代に生まれ、16歳で出会った…

さよならモリコーネ!

早速、「ニューシネマパラダイス」のOSTを聴きながら、この文章を書き綴っている。 「ニューシネマパラダイス」で初めてトルナトーレ監督とモリコーネの音楽を知った中学三年生以来、このコンビの作品は絶対に見逃さないようにしてきたけれど、悲しいかな、…

No Limitation!

ソウルに来ると仕事関係なく、いつも連絡して会う友人Sがいる。 最初の出会いは2006年。 当時SはShowboxという韓国大手の映画配給会社の敏腕セラーで、 Forestの会社はShowboxから沢山の映画を買っていた。 日本公開時のプロモーションで俳優を招聘すると、…

「タイムマシーン」に乗って

ソウルの「タイムマシーン」。それは時を経て同じて味を伝えるチキン屋でした。

是枝監督、渾身の韓国映画「ベイビー・ブローカー」

是枝監督による初の韓国映画&今年のカンヌでソン・ガンホに主演男優賞をもたらした作品。ということで、かなりの話題作だったにもかかわらず、なかなか食指が動かずにいました。先週の韓国出張で出会った業界人ほとんどが鑑賞済だったので、こりゃいかんわ…

90分一本勝負!「ボイリング・ポイント~沸騰」

シネフィルの上司が薦めてくれた本作。 90分ワンショットが話題の英国映画。まさに映画館で観るのにピッタリの一本です。 www.cetera.co.jp 同じく90分の長回し映画として有名なのは、ロシアのアレクサンドル・ソクーロフ監督による「エルミタージュ幻想」(…

さよなら、Another World鎌倉

2021年4月から始めた、鎌倉(故郷)&大井町(現在の住処)の二拠点生活。 15年ぶりに住む鎌倉は、お洒落なカフェやレストラン、移住者が溢れる見慣れない街に変貌していて、戸惑うことも多かった。それでも鎌倉にいる時間が増えた理由は、他ならぬ、ヨガス…

「ちょっと思い出しただけ」★★★★☆

これ観たことすっかり忘れてた。まさに今さっき、「ちょっと思い出した」ので忘れない内に感想を。 彼女がタクシー運転手っていう設定が良い 最近、各所で大活躍の伊藤沙莉&池松壮亮主演のラブストーリー。伊藤沙莉を知ったのは、2019年NHKドラマ「これは経…

バレエ「ロミオとジュリエット」考察

知人からご招待頂き、先日とは別キャストでK-balletの「ロミジュリ」を鑑賞。熊川哲也振付版。2日と開けずにオーチャードホールでバレエとは何たる贅沢。 「ロミオとジュリエット」のストーリーを知っている人は多くとも、バレエを観たことがある人は数少な…

K-ballet「ロミオとジュリエット」

かつて英国ロイヤルバレエ最年少(21歳2か月)&東洋人初にしてプリンシパルの座に就いた熊川哲也。 1998年に10年間在籍したロイヤルバレエを電撃退団した翌年、1999年にK-ballet companyを設立。未だ引退は表明していないまでも、昨今では芸術監督&振付家…

「ザ・ビートルズ Get Back: ルーフトップ・コンサート」★★★☆☆

特にビートルズファンではない私Forestですが、それゆえ彼らのライブ映像も殆どみたことがなく、IMAXでならリアルに演奏を体感できるのでは???という期待で、足を運びました。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督というのも引きの要…

「コーダ あいのうた」★★★★☆

「あまりに感動的だったので、2回目観たいんだけどご一緒にどう?」という友人の誘いで鑑賞。あらすじは大体、頭に入っていたから「想定内の感動作だろうな~」とちょっと覚めた目線だったんですが、もう最後は号泣でしたわ。 www.youtube.com ストーリーは…

ソロ活女子多数発見!~箱根「養生館 はるのひかり」~

Forestが務めている会社には「シーズン休暇」という有難い制度があり、3月までに残りの2日を取得しないと消えてしまう~!ということで、急遽、予約の取れた「養生館 はるのひかり」へやって来ました。 この宿は基本的に2泊以上「逗留」して、慌ただしい日常…

「The way we were~追憶」で号泣 ★★★★☆

鎌倉の川喜多映画記念館では、1月から「崩壊と覚醒の70年代アメリカ映画」という特集上映が続いています。 スクリーンで70年代の名作を鑑賞できる機会は超貴重。 というわけで、最近の週末は専ら川喜多詣でをしております。 本日の一本は1973年公開…

「エモい」という感情

先日、鎌倉の川喜多映画記念館前で待ち合わせた後輩が、「さっき人力車のお兄さんがお客さんに"ここは白黒とかのエモエモな映画を上映しているところなんですよ~”って説明してました。。。」と言ってましたが、「エモい」とは一体何なのだ? ちょっと調べて…

「狼たちの午後」★★★★☆

川喜多映画記念館で開催中の「崩壊と覚醒の70年代アメリカ映画」特集上映。 70年代の作品をこうしてスクリーンで鑑賞する機会があるのは有難い! 以下、ストーリー。 うだるようなある夏の午後(原題が意味する「Dogday afternoon」)、ブルックリンの銀行に…

2年ぶりの更新!そして2022年初投稿!

注)本ブログにおける「Forest」は本名に由来する私の呼称です(笑) 2007年に始めたこのブログ。 Forest最大の趣味であり、仕事でもあった「映画」の鑑賞記を、備忘録も兼ねて綴ろう・・というのが当初の目的でしたが、多趣味&移り気な私は、ブログのカテ…

世界で最も美しいバレエ「アンナ・カレーニナ」

本場のヨーロッパ以外で最も多くのバレエファンを抱える日本。 しかしながら、その殆どはロシアのボリショイ、英国のロイヤル、パリオペラ座というメジャーなバレエカンパニーがお目当ではないでしょうか? これらのカンパニーは毎年のように日本公演を果た…

2019年上半期のマイベスト!「アマンダと僕」⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

実は同じ劇場で全く別の映画を観ようと出かけたところ、7月20日〜公開だったことが判明。仕方なく、あまり関心のなかった本作を選んだところ、まさか今年上半期のベスト作品になるとは!人生ってつくづく、偶然の積み重ねだなあ〜と思った次第です。 www.bit…

早熟すぎる20歳、ラディゲくん

みなさま、3連休はいかがお過ごしでしたか? 珍しく都内を彷徨くだけで終わったForestには、久しぶりに読書に費やす時間があり、買ったまま手付かずだった「ドルジェル伯の舞踏会」を読了。 Forestも書店で目にするまではタイトルすら知らなかった本作。 ド…

バレエ鑑賞記「ドン・キホーテ」by 英国ロイヤルバレエ

バレエ好き、且つ、ものすごいリサーチ&コミュニケーション能力を持つ稀有な友人Sのおかげで、常に来日公演情報がアップデイトされ、チケットの購入までお任せしてしまっているForest。これ、冷静に考えると、彼女が情報収集、チケッティング、Forestへの連…

日常から、ちょっとだけ離れて。。。

以前に「前世占い」をしてもらったら、Forestは「中世ヨーロッパの旅人」だったらしい。「それって職業は何なのさ?」と思ったけど、「旅の途中の船上で、音楽家や芸人のパフォーマンスを楽しみながら、色んな人と交流しながら、ヨーロッパの国々を訪れてい…

生きていくということ

この2ヶ月ほど、辛い状況が続いていました。 軽い適応障害、そして軽度のうつ状態ってやつです。 30人程度の中小企業で、自由度を持って仕事をしていた私、Forestが1年半前に800人弱の大きな(と言っても、何万人もいる大企業に比べれば、たかが知れている…

国宝級のホスピタリティ、帝国ホテル!

先日、母の誕生日で帝国ホテルに一泊したところ、その素晴らしいサービスに驚嘆したのであります。 まず、インターネットでの予約時に、これは狙いすましていたのですが「年老いた母の誕生日で宿泊しますので、エレベーターから近いお部屋お願いします」と書…

「ビールストリートの恋人たち」⭐️⭐️⭐️⭐️

機内で鑑賞。 「ムーンライト」でアカデミー賞を受賞したバリー・ジェンキンス監督が、1970年ニューヨークのハーレムに生きる若い黒人カップルの愛と信念を描いたドラマ。 妊娠中の若い女性とその家族が、無実の罪で逮捕された婚約者の罪を晴らそうと奔走し…

「キングダム」⭐️⭐️⭐️

GW前に鑑賞。 実は「翔んで埼玉」をやっとことさ観る気満々で出かけたのですが、ちゃんと上映時間を調べたはずなのに、表示がない! 「時間間違えたのか!?もう歳だわ〜」と軽くショックを受けつつ、「あの〜、翔んで埼玉は?」と窓口で問い合わせたところ…

田中圭考察

「おっさんずラブ」以来、ブレイクしたとされて、メディア露出の甚だしい田中圭。 Forestが彼にはまったのは2017年、日テレ木曜プラチナイト枠の「恋が下手でも生きてます」を観た時。 毎日、田中圭をキーワード検索し、ドラマの今後を予測し、脚本家を調べ…

「家に帰ろう」⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️

機内で90分という短尺だったため、何気なく選んだアルゼンチン映画。 以前に予告編を観て気にはなっていましたが、ここまで素晴らしい映画だったとは! 感動のラストに涙が止まりませんでした。(隣の人に「大丈夫か?」って思われていたかも・・・^^:) …

シンプルフェイバー ⭐️⭐️⭐️⭐️

これまた機内で見た映画です。 なんかあまり基礎知識なく選んだんですが、予想外に楽しめました。 ニューヨーク郊外に住むシングルマザーのステファニー。 人が良すぎて頼まれごとを断れなかったり、空回ってしまう、ちょっとイタい性格。 ママ友たちから影…

香港フィルマート2019

すっかり遅くなりましたが、2年ぶりの香港フィルマートで考えたこと。 前職時代から含めて12回目。 初めて参加した2006年は、Forestが勤めていた会社がドラマよりも映画を買い付けていた時代。 ミーティング相手もほぼ、香港、台湾、韓国の映画配給社でした…