「インビクタス」追記
先日UPしたレビューの中で、わたくしForest、誤ったことを書いておりました。
マンデラ大統領が、ラグビー南アチームの主将に手渡す詩---それは自作ではなく、英国の詩人ウィリアム・アーネスト・ヘンリーによるものでした!
文芸評論家で編集者でもあったヘンリー(1849~1903)は、12歳で患った結核が悪化し、やがて片足の切断を余儀なくされることに。床伏せた病院の枕を涙で濡らしながらも、毅然と生きる道を選んだ決意を力強く詠んでいる詩なのです。
獄中のマンデラ氏の心の支えとなったこの詩。
彼の逆境とは比較にならないかもしれませんが、我々の心も奮い立たせてくれる全文をここに記しておきます。
私を覆う漆黒の夜
鉄格子にひそむ奈落の闇
私は あらゆる神に感謝する
我が魂が制服されぬことを
無惨な状況においてさえ---
私は ひるみも叫びもしなかった
運命に打ちのめされ---
血を流しても
決して屈服はしない
激しい怒りと涙の彼方に---
恐ろしい死が浮かび上がる
だが 長きにわたる
脅しを受けてなお---
私は何ひとつ---
恐れはしない
門がいかに狭かろうと---
いかなる罰に苦しめられようと---
私が我が運命の支配者
私が魂の指揮官