「誰がため」★★★☆☆
重い、重かった…(涙)。1月にして、早くも「2010年、一番ヘビーだった映画」に決定です~。
デンマークに実在した、対ナチスのレジスタン活動家の生き様を描いた大作。
北欧は巻き込まれていなかったと勝手に思っていました。
勉強不足ですが、ここまでの抵抗運動がなされていたとは…。
ともかく冒頭から最後まで、人がパンパン殺されます。
目を覆うシーンもしばしば。
あ~、これが実話だと言うのだから、ホントに辛い…。
「ただ“生きる”たまなら降伏を、
だが、“存在する”ためには戦いをー」
このキャッチコピーが、映画の全てを現しています。
自分の信条を曲げても生きるのも、敵に凛然と立ち向かうのも勇気。
守るべき者がある場合、前者の生き方と選んでしまうだろうと思うのはForestだけ?
デンマーク国民には、主人公の2人「フラメン(炎)」と「シトロン(レモン)」の存在は深く刻まれてるんでしょうね。そういう意味で、彼らの戦いは意味があったんでしょう。
デンマークが生んだ世界的な映画人と言えば、ラース・フォン・トリアーですが、主演俳優2人もハリウッド映画で活躍してる実力派。
Forestも一回だけ、友達を訪ねてコペンハーゲン行ったことがありますが、あの国の人ってみんな数ヶ国語を操るんですよね。
Forestの友達も、英語、ドイツ語、フランス語、スウェーデン語、ノルウェー語(この辺は方言みたいなものらしい)を話しましたよ。
普通にドイツ、フランス語圏のテレビ番組を放送しているし、小国デンマークが生き延びるためには、外国語を身につけることが必要なんです。
こうした語学力を武器に、デンマーク俳優はヨーロッパ&ハリウッドへ進出するチャンスが多そうですよね。映画の筋とは離れましたが、2人の俳優は非常に印象深く、今後色々な作品で見かけるような気がしました。