「ジュリー&ジュリア」★★★★☆
およそ50年前にフランス料理を一般の家庭に紹介し、アメリカの食卓に一大革命をもたらした伝説の料理研究家ジュリア・チャイルドと、彼女の料理本に登場する524レシピを1年にわたって毎日作り続け、ブログに綴ることを決意した現代のOLジュリー・パウエル。そんな2人の実話を基に、悩める2人の女性の人生が料理を媒介に時を越えて重なり合うさまをハートフルに描く女性ドラマ。
ちょっと甲高い声、おとぼけた感じの喋り方…きっと実際のジュリアとそっくりなんでしょうね。
メリル・ストリープが完全にジュリアになりきってました。
彼女は出演作品ごとに声色から、話し方までガラリと変わるカメレオン俳優です。
美味しいそうな料理が次々と登場するので、食いしん坊の私は見てるだけで幸せ気分に浸れました♪
50年というタイムラグはあるものの、2人の女性に共通しているのは「素晴らしい夫を持った」ということ。
ジュリアの相方ポール、ジュリーの相方エリック。
2人は妻の挑戦にエールを送り続けます。
特に素晴らしいのはポールの方かな~。
50年前といえばアメリカと言えども、女性の社会進出は活発でない時代。
ジュリアに「君なら出来るよ!」と料理家への道を開いたポールは、当時としてもかなり進歩的な夫だったのでは?
料理って、やっぱり一緒に美味しさを分かち合える誰かがいるからこそ、作り続けられるものですよね~。
映画のラスト、苦労の末に出来上がった料理本を手に喜ぶジュリア。
その横で、彼女以上に大ハシャギしているポールの姿が今でも思い浮かびます。
料理を通じた女性の成長物語…と思って観に行きましたが、夫婦愛のお話でした。
やはり良い伴侶を得てこそ、新たなチャレンジが出来るんだな~と。
素敵なご主人達に「★★★★☆」評価を贈ります!