「ハート・ロッカー」★★★☆☆
言わずと知れた、今年のアカデミー賞作品賞&監督賞受賞作。
普通なら地味に公開されて終わってしまう作品ですが、アカデミー賞効果は絶大。
日曜、昼間の映画館は、60代以上と見られるシニアの男性陣で埋まってました!
日頃、あまり映画を観ないと思われる彼らにとって、戦争ものというのもアピール要素になったかも。
舞台は、テロの脅威が続く混沌のイラク・バグダッド。爆発処理チームの米軍兵士達が、尋常ならざるプレッシャーに晒されながら爆弾解除に取り組む様が、徹底的なリアリズムで描かれていきます。
…なんて、もっともらしいことを言ってるForestですが、地味な俳優陣(顔が印象に残らない)、淡々と続く爆弾処理にちょこっと飽きてしまい、途中かなりウトウトしてしまいました^^;
もちろん、誰もがテロリストに見えてしまったり、どこに爆弾が仕掛けられているか分からない…という状況は、ハラハラドキドキだったし、毎日が死と隣り合わせの生活を送る彼らの心理状態やいかに?と思ったりはしましたが、何だろう?想定外の驚きや、心揺さぶられるエピソードはなかったということでしょうか?
批評するのは簡単ですが、これだけタフな環境下で陣頭指揮を取ったキャサリン・ビクローの才能は、驚嘆に値すると思いますよ。
さすがジャームズ・キャメロンも認めた女傑!
彼女の努力を労う意味でのアカデミー授与だった気もします。
一番好きだったのはラストシーン。非日常が日常となり、恐怖がやがて快感となる…。これだけは月日が経っても忘れ難いシーンとなりそうです。