ソロ活女子多数発見!~箱根「養生館 はるのひかり」~

Forestが務めている会社には「シーズン休暇」という有難い制度があり、3月までに残りの2日を取得しないと消えてしまう~!ということで、急遽、予約の取れた「養生館 はるのひかり」へやって来ました。

この宿は基本的に2泊以上「逗留」して、慌ただしい日常から離れて、ゆっくり養生することをおススメしています。もちろん、事情が許せば長逗留したいのは山々なんだけど、土日は殆ど空いてない人気宿なので、1泊もやむなし。

長年の付き合いである後輩が大いにレコメンドしていた宿なので、いやがおうにも期待は高まります。

まずは養生館の説明を簡単に。

昭和21年開業、約70年の歴史を持つ温泉宿。

大正初期、財界人の間で数寄茶の趣味が広がった時期に、旧三井財閥中枢の、三井合名の重鎮であった有賀長文氏が、広大な茶庭に茶室を配した別邸として構築された場所の一部でした。温泉宿としては、茶室を客室に一日一組。。。というのが始まりだったとか。今は建て増し、リノベーションを重ねて、十数室のこじんまりした宿となっていますが、週末はいつも予約が埋まっている超人気宿。

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「何もしない一日」を推奨し、「22時以降はお静かに」「お遊び目的の方はお断り」という姿勢を貫いており、コロナ渦以前から「ソロ活」する人々の心をギュッと鷲掴みにしてきたことが伺い知れます。

お部屋に通されて驚いたのが、その広さ。

10帖の和室にコタツ、加えてちょっとした書斎スペースや、山の景色を一望できる窓を望む場所にロッキングチェアが!ここでなら、いくらでも小説が書けちゃいそうです。「ちょっと締め切り迫ってるんで、箱根で籠ってきますわ~」的文豪、脚本家先生気分も味わえます。

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しかも、Forestが通された「桜」と名付けられたこのお部屋は最上階のため、階下への騒音に配慮するため、通常はおひとり様限定なんだとか!贅沢~!

食事も、野菜中心の養生食。もちろん玄米です。

毎晩必ず晩酌をするために、家で米というものを食さないForestにとっても、玄米はかなり美味しかったです。

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で、食事内容よりも、Forestが興味津々だったのは、食事処にはどんな人々がいるのか?ってことですよ。

今日宿泊の17名の内、14名は女性という情報は、すでにスタッフから得ている。(いや、向こうが勝手に教えてくれたんですよ!)「自分に向き合いたい」ソロ活女性が多いことは想像に難くない。それではどんな年齢層、風貌なのだろうか?ということで、自分のことはサ~っと横に置いておいて、人間観察に余念がなかったわけです。

まず、3人いると思われる男性客は、声は聞こえど姿見えず。コロナ対策で席の設置が工夫されすぎていて顔が見えないのもあるけど、こういう所に一人で来る男性ですから、まず影が薄いんでしょう(超失礼!)。誰にも会わなかった。。。声は聞こえるのに。男性よ、いずこ?

ということで、目に入るのは全員女性たち!Forestと同じソロ女性たちです!おお~、これは壮観。だって、妙齢の(おそらく30後半から60代と思われる)女性たちが、皆一様に浴衣姿で黙々と玄米を噛みしめているわけですよ!これはシュール。これは一見の価値あり。って自分もPart of themですが(笑)。

でも、Forestはここに泊まって一緒に養生食を食べている女性たちと、絶対に仲良くなれる自信があるな~。是非お話ししたい。。。けど、ここは一人で静かに過ごさなきゃいけない場所。帰りの駐車場で話かけるか。(ナンパ?)

ま、それは冗談として、Forest的女性(40代、独身、経済力あり、自分見つめなおしたい、人生にまだ迷ってる?私、どうしたらいいの?一生懸命頑張ってて、私ちょっと疲れた・・・と思ってる方々)へのマーケティングには、この宿のお客さんたちがベストターゲットなんじゃないか?と思いますね。

やっぱり少し視点の変わっているForestは「玄米をゆっくりと噛みしめてみたら、これまで気づかなかった甘みを感じました。自分に向き合うことができました!(キラッ!)」という気付きでは終われないんですね~。さて、明日の朝食は、明るい陽の光で、宿泊者のお顔がよりハッキリと見えるはず。明朝を楽しみにしつつ、もう一回温泉に浸かるとします。