「ザ・ビートルズ Get Back: ルーフトップ・コンサート」★★★☆☆

特にビートルズファンではない私Forestですが、それゆえ彼らのライブ映像も殆どみたことがなく、IMAXでならリアルに演奏を体感できるのでは???という期待で、足を運びました。「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督というのも引きの要素。

Wikipediaから本コンサートの概要を。

ルーフトップ・コンサート ( 英語: The Beatles' rooftop concert) は、1969年1月30日に ビートルズ が イギリス ・ ロンドン の サヴィル・ロウ にあった アップル・コア の屋上で映画撮影のために突如行ったゲリラライヴである。 キーボーディストの ビリー・プレストン を迎え、警察官が演奏を制止するために屋上に上がるまでの42分にわたって行われた。 このコンサートは、事実上ビートルズの最後のライヴ・パフォーマンスとなった。 コンサートでは5曲(テイク数は9)演奏され、道路には屋上を見上げる群衆ができ、近隣のビルの屋上には人だかりができ、中には梯子でアップル社の屋上近くまでやってくる人までいた。

ライブ演奏者としての原点に戻るべく、企画されたコンサートみたいですね。映画自体は90分弱とコンパクトなんですが、ともかく始まる前に「これでもか!」と言わんばかりにIMAXのコマーシャルを何回も見せられます。。。「特別な映画体験をIMAXは約束します!」「床に落ちる針の音から、ジャンボジェットの音まで、ほら?IMAXならこの通り!」みたいな映像が2~3回は入るかな?痺れを切らした隣席のおじさんは「もういいから、早く始めてくれよ・・・」と、独り言ちでいました。Forestも正に同じ気持ち!

映画が始まる前にIMAXの宣伝に精力を奪われたしまったForest。初めてビートルズのライブ?を見たけど、彼らって楽器演奏上手なんですね。(すいません!素人の感想です!)「原点に戻るべく」ってことですから、やはり人気のピークを若くして迎えてしまった彼らは、どこかで空虚なものを抱えていたのかも知れません。「俺たち、こんなに祭り上げられて、どこの国にいってもすごい人だかりに出迎えられて、使い切れないくらい稼いでるけど、なんか浮ついちゃいないか?」って。

撮影された1969年にジョン・レノンは28歳だったと知って衝撃!ものすごい貫禄です。こんな28歳っているのか???そして言わずと知れたジョンの彼女、オノ・ヨーコ(当時35歳)が、ジーザスみたいな、真っ黒ロングヘアーでニコリともせずに、このライブをじ~~っと見守っている。その姿が何だかホラーみたいでね・・・。Forestはヨーコが写り込むとそっちに気を取られてしまいました。さすが海外のバンドだけあって、メンバー全員が彼女同伴なんですが、ヨーコの存在感は中でも抜きんでていたわけで、さすがジョンが選んだ女!日本人女性の誇り!(?)このコンサートの2か月後に2人は結婚してますから、まさにジョンが彼女に夢中だった時期でしょう。

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見よ!右端に写り込んでるのがヨーコだ!

ジョンは、彼女に見守られいると安心して演奏できたんでしょうね。

69年といえば今から52年前ですが、当時のロンドンの街並みとか、「うるさくて仕事できない!」って怒るおばちゃん、「いいじゃないか、ビートルズ好きだねえ」と笑うおじちゃん、その他、行き交う人々の装いなんかも楽しめる映画になってます。ま、でもジョンとポールの2大スターのカリスマはやっぱりすごいなと。

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ジョン28歳、ポール26歳・・・。

それにしても20代でこの老け方。。。なんかKing Knuの常田君を思い出しちゃいました。今も昔も、傑出した才能のある若者は凡人に比べて早々と老成してしまうのだろう。

なんか映画の本筋とはズレたレビューになってしまいましたが、知ったかぶりで語ってもビートルズファンに怒られちゃうので、この辺で。

あ!肝心のIMAXですが、正直、それほどすごいのか?って感じでした。映画が始まる前にあれだけ煽られていたのにも関わらず。というか、宣伝されすぎてむしろ嫌悪感が植え付けられてしまったのかも?だとしたら、IMAX、完全に戦略間違えているよ!