「ソーシャル・ネットワーク」★★★☆☆

実はForet、海外にいる友人たちに勧められて、かなり初期段階のフェイスブックに登録したんですよね~。

全く活用出来ていないForestが、この映画について行けるのか?

social network

IT企業の内紛劇でもあり、青春ストーリーの体もあり。

こういった類をデビット・フィンチャーが撮るってのがいいじゃない!

今年のアカデミー賞、最有力なんですってね?

ゴールデングローブも4冠制覇とか。

ネット世代の若者=高校生の男子4人組など、若い世代の観客が目立ちました。

若者の洋画離れが進んでる今、こういう若者を取り込める映画には頑張って欲しいですね。

で、まず冒頭から、ジェシー・アイゼンバーグ(「イカとクジラ」のクリクリヘアの長男)演じるマーク・ザッカーバーグの超早口のセリフの洪水に圧倒されます。

「うわあ~、Foretの苦手なタイプだよ~。このまま、このオタク男を見続けるわけ~?」とのっけから不安に。

でも、物語に引き込まれて、マークのマシンガントークも気にならなくなりました^^;

なんかね~、すごいですよね~。

彼女にフラれた腹いせに始めたサービスが、今や資産価値2兆円の大企業に成長しちゃったわけでしょ。

誰もが考えそうなサービスだけど、先んじたものが勝つって感じかな。

映画だから多分にフィクションの部分も多いんだろうけど、どうしたってハーバード時代のルームメイトでCFOだって言われてたのに、自分の知らない間に株を希薄化され、会社から追い出されようとしていたエドゥワルドの目線に立ってしまいますわ~。

あんなにオタクなマークの唯一無二の友人だったのに、こんなことで拗れると、ずっと嫌な気持ちを抱えて生きていかなきゃいけない感じで…。

辛いわなあ。

どこまでがホントなのか分りませんが、コミュニケーション能力ないけど、プログラムを書くことには長けたオタク君が億万長者になっていく世の中なのだとしたら末恐ろしいね。

ラスト、フラれた彼女エリカがFacebookに登録しているのを見つけて、「友達になる」リクエストを送るマーク。

彼女から返事が来ないか?気になって、数10秒ごとにページを更新する…というシーンは秀逸だった。

この空虚感…これこそが21世紀の雰囲気なんだと思う。

きっとマークにしたって、自分が億万長者だっていう認識は希薄だろうし。

実際に人と触れあうこと、ぶつかり合うことがどんどんなくなって、ネット上でのソーシャルネットワークしか築けなくなるとしたら、人間として生まれた意味がないと思うな。

いずれにせよ、これからの10代、20代は、こんな若者が増えていくのでしょうか?

20世紀型のリアルコミュニケーションが懐かしい…。