「キュレーションの時代」
ITジャーナリストの佐々木俊尚氏は、ツィッターの世界ではとても強力な発信者です。
Forestも何のきっかけでフォローし始めたかは忘れましたが、今回の震災がきっかけになり、より頻繁に彼のつぶやきを見るように。氏の最新著である「キュレーションの時代」はツィッター上でも大きな話題になっており、各書店で売り切れ続出だったようです。
佐々木氏は映画や音楽にも造詣が深いようで、実在の映画名やミュージシャンなどを実例に挙げながら、自論を展開されるので、Foretにはとっても分かりやすのです。
もちろん一度もお目に掛ったことはありませんが、もしかしたら話が弾むかも~などと、図々しい妄想が膨らむくらい(笑)
キュレーションとは、既存のモノに新しい価値観を持たせること。
要は見る者に新しい「視座」を与えるという行為です。
例えば、シャガールとロシア・アバンギャルドとの関係性をフューチャーし、今までの彼の展覧会では見出せなかった新たな側面に光を当てるとか。
マスマーケットでは決して取り上げられないマイナーな歌手や映画を見出して、ニッチマーケットにダイレクトプロモーションをしていくとか。
主な情報源がテレビや新聞だった時代は、我々の享受できる音楽や映画、エンタテインメントはごく限られていた。しかし、だからこそ、皆の共有体験として、時代を代表するアイドルや映画作品が生まれたんですね。
しかし、今後はこのキュレーションという作業によって、多様な価値観が生まれていくのだろうと思います。
「視座」を変える=チェックインする場所を変えるという発想は、かなり面白いですね。
今までは嫌で仕方なかった仕事も、全く興味のなかった人も、視座を変えると違って見えてくるというマジック…は、誰でもが起こせることなのかも知れません。