「アンストッパブル」★★★★☆

化学物質を大量に積んだ無人貨物列車が暴走し、未曾有の大惨事が起こりうる危機的状況。

勤続28年目のベテラン機関士と、新米の車掌が、命がけで暴走列車の停止に挑む!という非常に分かりやすいアクションドラマ。

アンストッパブル

まずは99分という短尺が良い!

そして「アンストッパブル」というタイトル通り、観客の興奮も止まらない~。

前半はちょっとマッタリする個所もありましたが、後半からは手に汗握る展開の連続に、思わず背もたれから身を起こすこと数回。

実際に起きた事件にインスパイアされたということで、列車が止まることは分かっているはずなのに、それでもハラハラドキドキしちゃうんですよね~。

しかし、デンゼル・ワシントンの、どんな役でも卒なくこなす芸達者ぶりには感心。

アカデミー俳優だから、上手いのは当たり前なんだけど、今回は主役が2トップだけあって、「俺が、俺が!」と出過ぎない演技がさすがだったな~。共演のクリス・パインを引き立ててて。

何をやらせても上手い、日本で言うと誰なんだろうか?

ちょっと容姿は違うけど、香川照之とか、西田敏行的なカテゴリー?

デンゼルはイケメンだから、カッコいい役もできちゃうんだけど、演技は職人芸にまで達してますよね。

ともかく、ハラハラドキドキして、家族愛にも感動、そして2人をサポートした職場のスタッフの頑張りにも胸がじ~んとなる、一つでいくつものジャンルを楽しめちゃう、美味しい作品でございます。

こういうのが、映画らしい映画っていえるのかもね。

大画面で観る醍醐味、スカッと小気味の良いエンディング。

さすがForestが大好きな「トップガン」を撮った監督だけありますわ♪