「愛を読むひと」★★★☆☆

愛を読むひと

ティーブン・ダルドリー監督の過去作(「リトルダンサー」「めぐりあう時間たち」)が大好きなので、今回も期待して出かけました♪

ケイト・ウィンスレットの体当たり演技&脱ぎっぷりの良さは相変わらずお見事。しかし、ヨーロッパの女優ってホント、脱ぎまくりですよね。モニカ・ベルッチしかり、ジュリエット・ビノシュしかり。

見っけものだったのが、ケイトに夢中になっちゃうマイケルを演じるディビット・クロス君(当時18歳)。始めは「冴えない顔してるな~」という感想だったのですが、話が進む内にどんどんカッコよくなっていきます!そう、まさに少年から男の顔へ。この写真の横顔なんて、既に大人の落ち着きを感じさせませんか?!22歳も年上の女性と付き合っちゃえば、大人にもなるのか。2人で出かけた自転車旅行中、ケイトを母親と間違えた食堂の女主人にケイトとのキスを見せ付ける彼がツボでした~。

前半の甘美な雰囲気から一転、後半は重苦しい展開に。どうしても理解できなかったのが、ケイト演じるハンナが隠しとおそうとする秘密というのが、無実の罪を被ってまで知られたくないことか?という点。それよりは、罪を着せられる方がよほど不名誉だと思うんだけど?ハンナの「羞恥心」の尺度が分かりませんでした・・・。

もう一つのポイントは、マイケルがどうしてずっとハンナを引きずっていたのか?ということ。結婚して子供ももうけ、ひと夏の思い出としてハンナを記憶の片隅に追いやっても良いいはずなのに。ひょっとして彼が気になっていたのは、ハンナが本当に自分を愛してくれていたのか?ってことだったのかも知れない・・・と今思い当たりました。こんなピュアな男性いるかな~?いてほしいな。

アカデミー賞効果か、ケイトばかりがクローズアップされてるけど、マイケルを演じたディビッド・クロスとレイフ・ファインズあっての作品。レイフは相変わらず上手い!唸らされます。彼の一人芝居をロンドンで観たことを思い出しました。やはり元々シェイクスピア俳優だけあって、基本がしっかりしてるんでしょうね。