「愛おしき隣人」

これもかなり以前に鑑賞@恵比寿ガーデンシネマ

隣人

ロイ・アンダーソンというスウェーデンの監督については予備知識ゼロだったのですが、前作「散歩する惑星」では、カンヌ映画祭審査委員特別賞を受賞しているとか。

カウリスマキの映画もそうですが、北欧の人たちって本当に「青白い~!」というのが最初の印象。俳優の顔色が悪い悪い!そして服装もグレーや黒などの曇天を思わせる地味~~な色ばかり。室内のインテリアも極めて簡素。カラフルという言葉は、北欧映画には無縁のものなのか?!

夢とも現実ともつかない不条理なエピソードが、クスリとも笑わない登場人物たちによってシュールに積み重ねられていくのですが、なんか思わず笑っちゃうようなネタなんですよね。そして情けない登場人物たちに寄せる「温かい視線」みたいなものが感じられる…。

65歳の監督にしてはすごく寡作で、何となく気になる存在になりました。全く期待してなかっただけに、鑑賞後は結構気分が良かったです。