ウルヴァリン:X-MEN ZERO ★★★☆☆

今から9年前。アメコミが原作であることも知らず、フラリと立ち寄った映画館にて「X-MEN」を鑑賞。ヒュー・ジャックマンと言う俳優の素晴らしい肢体、そして単なるアクション映画に止まらず、ミュータントの抱える悲哀を感じさせる作風に惚れこんだのが「X-MEN」シリーズとの出会い。それから映画化されたシリーズは全て観てきましたが、今回は私の大好きなウルヴァリンの誕生秘話だそうじゃないですか!?これは必見でしょ!

ウルヴァリン

少年時代に特殊能力を覚醒させ、驚異的な肉体再生能力と戦闘能力を兼ね備えた主人公ローガンが、“ウルヴァリン”という名で生まれ変わり、悲しき過去を背負いながら宿命と復讐に立ち向かう波瀾の生き様を、「ツォツィ」のギャヴィン・フッドが監督してます。

この監督がいきなり「X-MEN」を撮るっていうのが面白いな・・・と思ったのですが、う~ん。

どうも暴力シーンが多すぎて、私は好きになれませんでした。

突っ込みどころも満載だし、ローガンのお兄ちゃん、ビクターが怖すぎるんだよぉ~~。

獣のように地面を這って走るのが一番怖かった(汗)。

特殊能力を開花させてしまった少年の悲劇なんですが、兄貴との確執とか、イマイチ描ききれていないし、ひたすら暴力的なビクターが登場するシーンには辟易してしまいました。

しかも、「X-MEN ZERO」と題しているのに、演じるヒュー・ジャックマンは第1作よりどうしても老けているわけで・・・。その辺を気にしだすとキリがないんですけどね。

個人的には、アンナ・パキンも初々しい第1作が一番好きです。

余談ですが、韓国で人気のダニエル・へニーが、本作でハリウッドデビューを飾ってます。すっかり忘れていたので、「あれ、この人どこかで見たことが・・・?」という程度の印象でした。あっという間に死んじゃうしね。彼には悪役は難しいかも。