カフェから始まるシドニーの朝
シドニーで迎える初めての朝。
友人さちと自宅近くのカフェでbreakfastと洒落込みました。
オージーはカフェでカプチーノ&バナナブレッドという定番朝食を食べることが多いんだとか。
どうりで朝のカフェは、ジョギング途中の若い女性、一人で新聞読んでるおじさん、犬を連れたご近所の人々・・・などで一杯です。
Forestはヘルシーに、グリーンスムージー(ほうれん草を始めとする緑黄色野菜を中心としたスムージー)とグリーンボウル(いわゆるサラダですな)を。
見渡してみて気づいたこと。
1. 中年おじさん2人連れ多し
おっさんが2人で朝からカプチーノ飲んで、めっちゃ大笑いしている姿を多数見かけました。日本ではなかなかお目にかかれない光景です。
彼らはゲイカップルではなく、普通に仲良しおじさん達なのです。
日本では居場所がないと言われがちな中年以上の男性たち。
オージーに倣って、同性の茶飲み仲間を増やしてみては!?
2. ともかくtogether with ワンコ
オージーは全員犬飼ってるんじゃないか?!ってくらい、誰もが犬連れで歩いてます。
散歩途中にカフェに寄ると、店員さんも何も言わず「Hello~~~!」とワンコにもお水を持って来てくれます。
ワンコたちも非常にお行儀良く、吠えたり、暴れたりしてるのを見たことがありません。みんなおとな〜しく、飼い主の足元に座って、待ってるのです。
そして、道行く人々も、みんなワンコと顔見知り。
飼い主に挨拶するときには必ず、「Hey~, sweetie!」みたいな感じで、ワンコにも絡んでいきます。
まさにワンコ天国、シドニー。
3. ともかく話し好きなシドニーっ子たち
行きつけのカフェだから当たり前なんでしょうが、客と店員がとっても仲良し。
たとえカフェに寄らず、通りかかっただけでも、「Hello! How was Christmas?」ってな具合に会話が始まります。
この明るさとFriendlyさが、たまらなく「良いのう〜」と思った初日の朝なのでした。
滞在1日目で既にここに住みたいと思わせる街の力・・・シドニー恐るべし。
シドニー最初の夜
Lost Luggageのショックを引きずるForestを、友人さちの家族が近所の美味しいイタリアンへ連れて行ってくれました!(涙)
ご主人とは、さちの結婚パーティーで簡単に挨拶したことがあるくらいで、まともにお話ししたことなかったのだけど、実に爽やかな好青年^^:
文系学部を卒業してからサラリーマンを経て、医師を目指した志の高い人で、一昨年には南アフリカでの医療活動にも従事していたりと、ブローバルに活躍。今は、シドニーで小児科外科医として、腕を磨いています。
Kidsの学校の友達クノー君も加わり、ひとときでも北京に置き去りにされてきた荷物のことを忘れられて、心安らぎましたわ。
愉快な清水家メンバーとクノーに癒されつつ、初日の夜は更けていきましたとさ。
人生初のLost Luggage
エアチャイナなのに、定刻で進むなんてありえない!と半信半疑のForestでしたが、ピタッと定刻でシドニーにとうちゃーっく!
しかし、待てど暮らせど、スーツケース出てこず〜 (;ω;)
そりゃ、乗り継ぎ40分しかなくって、人間だってあんなにゼーゼー言いながら走ってやっと間に合ったわけだから、荷物は無理ってもんでしょう。。。
空港まで来てくれた友人さちと、そのkidsらと共にシドニーの激安店「Kーmart」で下着買うとこから、シドニーの旅がスタートしたのでした。
ちゃんちゃん^_^
「(空港で)写真撮るー!?」というさちに「いや、いい。疲労とショックで余裕ないし」と答えるForest。
ってことで、ここまで写真一切なし!
エアチャイナの洗礼
友人一家を訪ねて、人生初の南半球へ。
仕事納め当日の夜、エアチャイナで北京へ。
遅延率ナンバーワン1!という悪評を吹き飛ばすかのような定時発。「これはイケる!」と思いきや、北京到着したのが、予定の1時間遅れである深夜1時。
思わず耳を疑いました。
だって北京発シドニー行きは1:40だよ!?
乗り継ぎ時間1:40とただでさえ短いのが心配だったけど、それが40分に短縮されちゃったんだから。
日本人乗務員に「なんで定時に出発したのに、飛行時間が1時間もオーバーしたんですか?」と聞くと「本日向かい風の影響で。。。」って、マジか!?
「40分しか乗り継ぎないですけど、間に合うんですかね?」「とにかくお急ぎいただくしか〜」というやり取りの後、Forest含む乗り継ぎ客(と思われる)客は、立ち上がり、いつでもダッシュできるよう臨戦態勢。
飛行機のドアが開くや否や、機外に飛び出しました。
外に出るとエアチャイナの係員が、「Hurry, hurry!!!!」と叫びながら「この人急いでます」目印のシールを貼ってくれた。
もうね、2018年一番ダッシュしましたよ。
走り過ぎて息が切れてゼーゼー。
あらゆる列を、「この人急いでます」シールが目に入らぬかーーー!!!とばかりにガンガン横入り。
構っちゃいられません。
一緒にダッシュしてた中国人女子はイタリアへの乗り継ぎだったけど、「ゲート番号が見えない!教えて〜!!!」と叫んでました。。。
深夜1時の北京首都国際空港を走りまくり、奇跡的にシドニー行きの便へ滑り込みセーフ!
こんな疲れた乗り継ぎは初めて。
でも乗れて良かった。。。(が、ここで問題は終わらなかった。)
To be continued.
「未来を生きる君たちへ」★★★★☆
デンマークの女流監督スサンネ・ピアによる今年のアカデミー外国語映画賞受賞作。
彼女の「悲しみが乾くまで」が結構好きだったので、少なからず期待していたのですが、淡々と静かに、でも人間の内面を描き出す手法は健在で、やっぱり観て良かった!と思える佳作でした。
こういう映画に当たった日は、何とも嬉しいもんです。
それぞれに問題を抱えた2組の家族。小学生の息子達は学校での執拗ないじめに対して、過激な報復をする。
一方、アフリカの難民キャンプで働く医師の父の元には、悪名高い妊婦殺しの“ビッグマン”が運ばれてくる…。
暴力とそれに対しての報復。
繰り返してしまえば、終わりのない悪の連鎖が待っている。
人間はどうやったら自分に悪を働いた人間を赦すことができるのか?
すごく深いテーマです。
しかし、自分が相手を赦すこと=暴力への報復をせず、次々に生まれる悪の連鎖を断ち切ることができるんだと身をもって息子に示す父親の姿には感動します。
スサンネ・ピアの作品に共通しているのは、心に傷を負った人々が、劇的な手法ではなく、淡々と地道に日常を送る中で、癒され、未来への希望の光を見出すということ。
人が再生するきっかけは、案外と身近にいる家族や友人、そして自分の心の中にこそあるのだということを、改めて教えてくれます。
ドラマティックなことは何も起こらない。
でも、誰の人生もドラマなんだということを教えてくれるような作品です。
「サンザシの樹の下で」★★★☆☆
これも結構前に観たなあ~。
期待してなかった割に、ひと時も目が離せず、途中から涙が止まらなくなってしまった作品。
自分が年取ったことを実感したな~。
チャン・イーモウ監督が、文革時代の悲恋を綴ったコテコテの清純派ラブロマンス。
ヒロインはオーディションで選ばれた新人女優。
監督、こういう少女がお好きなのね~。どことなく「初恋のきた道」のチャン・ツィイーを思わせる風貌。
文革時代を背景にしているが故に、周囲の圧力あるいは政治的な理由で2人が別れると思いきや、いやいやビックリ。韓国ドラマも真っ青な、彼の白血病による死別なんですよ。
これには驚きました。
脚本的にはツッコミどころ満載で、学校での奉仕作業中に抜け出して、彼と湖で泳いじゃうとか、あんなに恥ずかしがりのシャイガールなのに、水着に着替えちゃうところとか、周りの目を盗んでるはずなのに、大胆な自転車2人乗りしてるところをお母さんに見つかったりとか…。
「ありえんだろ~?!」って心の中で呟きながら観てました。
しかしストーリーがシンプルな故に迫ってくる、この青年の優しさ、彼女への思いやり。
こんな男が現代日本にいるだろうか?
特に自分の余命を知り、もう彼女には会えないかもという思いを胸に、彼女と離れたバスの座席に座り、じっと見守る彼の視線には泣かされた!
一緒に観た同僚はケタケタ笑っており、泣いているForestを見て「え~、泣いているの?泣き虫!」とからかってましたが、これは世代間の違いなのでしょうか?
しかし、チャン・イーモウもひょっとしたら韓国ドラマファンなのかも?
きっとユン・ソクホと同じような少年の心を持つ人とお見受けしました。
「スリーデイズ」★★★
何と!前回の記事から3カ月ぶりの更新。
確かに忙しくて、家でPC開く気力がなかったとは言え、もうすでに忘れ去られた感のある当ブログ。
映画鑑賞自体ままならず、やっとこさ観た作品がこれ。
オリジナルのフランス映画「すべて彼女のために」は未見ですが、脚本家としてのポール・ハギスが好きなので、そこそこの出来にはなってるだろうということで。
幸せな家庭の妻が、突然に殺人事件の容疑者として逮捕され、懲役20年の刑に処せられる。
妻の無実を信じている夫は、緻密な脱獄計画を練り、実行に移すのだが…。
ラッセル・クロウ演じる大学教授の夫は、平凡な市民であるが故に、偽造パスポートの入手方法や、刑務所のドアを開けるためのキー作りなんて知らないわけです。
そのために、騙されたり、失敗したりして、観る側をハラハラさせるのですが、この素人臭さが妙に良い。
「この人、最後まで無事にやりおおせるのかしら?」と心配しながら観ちゃう。
冒頭ですぐに妻が逮捕されてしまうので、幸せな家庭の描写が少なく、ラッセル演じる夫がどうしてこの妻をそこまで愛しているのか?何が彼を脱獄という行為にまで駆り立てるのか?が、今一つ理解できなかったな。
普通の夫だったら、面会を重ねながら20年を我慢して待つか、離婚してしまったりというパターンなのでしょうが、ラッセルはホントに良い男だったということですね。
この奥さんはラッキーです。
筋肉ムキムキのタフガイによるアクションではなく、ブヨブヨ感いっぱいの中年男が、素人くさいやり方で精いっぱいやり抜くというのが、リアリティでしょう。
しかし133分という尺は必要なかったな。
途中、「ここはカットしてもよいだろう」というシーンがいくつかあり、間延びしてしまったのが残念。