「スリーデイズ」★★★

何と!前回の記事から3カ月ぶりの更新。

確かに忙しくて、家でPC開く気力がなかったとは言え、もうすでに忘れ去られた感のある当ブログ。

映画鑑賞自体ままならず、やっとこさ観た作品がこれ。

three days

オリジナルのフランス映画「すべて彼女のために」は未見ですが、脚本家としてのポール・ハギスが好きなので、そこそこの出来にはなってるだろうということで。

幸せな家庭の妻が、突然に殺人事件の容疑者として逮捕され、懲役20年の刑に処せられる。

妻の無実を信じている夫は、緻密な脱獄計画を練り、実行に移すのだが…。

ラッセル・クロウ演じる大学教授の夫は、平凡な市民であるが故に、偽造パスポートの入手方法や、刑務所のドアを開けるためのキー作りなんて知らないわけです。

そのために、騙されたり、失敗したりして、観る側をハラハラさせるのですが、この素人臭さが妙に良い。

「この人、最後まで無事にやりおおせるのかしら?」と心配しながら観ちゃう。

冒頭ですぐに妻が逮捕されてしまうので、幸せな家庭の描写が少なく、ラッセル演じる夫がどうしてこの妻をそこまで愛しているのか?何が彼を脱獄という行為にまで駆り立てるのか?が、今一つ理解できなかったな。

普通の夫だったら、面会を重ねながら20年を我慢して待つか、離婚してしまったりというパターンなのでしょうが、ラッセルはホントに良い男だったということですね。

この奥さんはラッキーです。

筋肉ムキムキのタフガイによるアクションではなく、ブヨブヨ感いっぱいの中年男が、素人くさいやり方で精いっぱいやり抜くというのが、リアリティでしょう。

しかし133分という尺は必要なかったな。

途中、「ここはカットしてもよいだろう」というシーンがいくつかあり、間延びしてしまったのが残念。