ニコラ・フィリベール、レトロスペクティブ

大好きなドキュメンタリー作家、ニコラ・フィリベール。彼の新作「かつて、ノルマンディーで」公開を記念して、世界最大規模での特別上映が開かれています。

「パリ・ルーヴル美術館の秘密」「動物、動物たち」を観るために、土曜の朝11時に銀座へ。

私を良く知る人々は、休日の11時に始動することが、私にとってどんなに難しいことか、よくご存知だと思います。ともかく激ネム状態で劇場に付くと、窓口は長蛇の列!それも老若男女、実にバラエティーに飛んだ客層。う~ん。映画を観る前に感心しちゃいました。こんなにフィルベール監督って人気があるのね。

さて肝心の映画ですが、疲労困憊&寝不足状態で臨んだせいで敢えなく、ところどころ記憶が抜けてます・・・。共に美術館、自然史博物館という巨大施設で働く人々を淡々と描いた作品。「フランス人もこんなに緻密な仕事をするのね~」というのが、最大の驚きでした。

動物、動物たち

同時上映で「行け、ラペビー!」という短編を観たのですが、これが見つけ物!

ラペビーって犬の名前か何かと思っていたけど、ツール・ド・フランス往年の王者、77歳のラペビー選手のことだった。引退して50年を経た今も、毎日自転車に乗り、自転車と共にある人生を送っている。

「自転車の上で最期の時を迎えるのが夢だ。十分ありうる話だと思っている。私は自転車を愛している、自分以上に。」

そう言って自転車にまたがるラペビーおじいさんは、何ともイカしており、正に「行け!ラペビー」という感じでした。彼にあんなにも愛される自転車は幸せですね。