「4月の涙」★★★☆☆
正直言って、こういう重た~い内容の映画を観るような精神状態ではなかったのですが、チケットを頂いたのと、「この映画観れば、自分の境遇はマシだと思えるかも」という非常に後ろ向きの理由で鑑賞~。
1918年、内戦下のフィンランドを舞台に、敵同士であるがゆえに許されない愛に葛藤する男女が辿る美しくも残酷な運命を描いた恋愛ドラマ。
フィンランドって内戦があったんですね。
知らなかった。
やっぱり同国民同志が殺し合うという経験をした国は、独特の暗さというか、トラウマを現在まで引きずっているような気がします。
捕虜になった赤衛軍の女兵士ミーナを軍法裁判にかけるため、理想主義者の白衛兵アーロは裁判所に送り届けようとします。が、2人の乗った船が難波し、辿り着いた無人島での生活を通して、2人の間には愛情が芽生えていく…。
やっと裁判所に辿り着いたものの、アーロが人文主義者と尊敬する判事は、とんでもない変態野郎だった!
悲劇的なお話なんですが、この判事の演技と趣向が気持ち悪くて、ちょっとコメディみたいでした。
いや、結局、彼は同性愛者で、ミーナよりも寧ろアーロにご執心だったわけです。
で、彼女を逃がすために、アーロは何と判事に身体を預けるのだ!
残念ながら判事の写真は見つからないのですが、「僕と一緒に踊ってくれる?」「今夜は僕と寝てくれ。兵士としてではなく」とか囁くオッサン判事が気持ち悪くて、身悶えしちゃいました。
アーロ、可哀相に…。
横顔の写真だけですが、このアーロを演じた俳優がカッコよくってね。
彼がイケメンだったから、最後まで見終えることが出来たようなもんです^^;
ハッピーエンドではないと分かっていたけど、やっぱりやり切れない終末だったな。
女は強し!ってところでしょうか?
私としては、ホモ判事が、ある意味純愛を貫いたところに好感が持てましたけどね。