「レスラー」★★★☆☆

ミッキー・ロークといえば、我々世代にとっては「ナイン・ハーフ」や「蘭の女」のセクシー俳優、もしくは「エンゼル・ハート」なんかもあったな。ともかく、こんなに崩れきった顔を見ると、とても同一人物とは思えないわけですよ!整形のし過ぎって恐ろしいですね~。そんな彼が、等身大のダメダメ男を演じた「レスラー」。その捨て身の演技で、ゴールデングローブでは見事主演男優賞を獲得!何度も予告編を観ていたこともあり、期待度マックスで鑑賞~!

レスラー

まあ、何と言うか痛々しい映画でしたね。レスラーとしてしか生きられない男。それが自分の愛する者を失い、命を蝕むことであっても「俺に辞めろと言えるのは、観客だけだ~!」とリングに飛び降りる男・・・をミッキーが熱演してました。

常識人の私としては、もう十分レスラーとしてはやったんだから、娘と幸せな第2の人生を歩もうよ・・・と思ってしまうのですが、そこで小さくまとまっては「レスラー」失格なわけで。

娘との確執や、子持ちストリッパーとの恋・・・など、なんだか色々と詰め込んだはいいけど、全てにおいて中途半端だったような気がします。結局、自分のワガママを貫いた男の話だ言えないこともない。

私としてはメリサ・トメイの脱ぎっぷりに驚きました。40半ばのストリッパー役を熱演。彼女、「その土曜日、7時58分」でも全裸でブサイク俳優フィリップ・シーモア・ホフマンと絡んでましたが、こういう役ばっかだな~。頭は悪いけど純粋な娼婦・・・みたいな風貌なのだろうか?実年齢も40超えてるのに驚きました。一応アカデミー女優なんだよね。

本題から逸れましたが、期待が大きかった故に案外普通だったな・・・という感想。最近、映画を観てもちょっとやそっとじゃ心が動かなくなってきています。危険だ~(汗)。