「ダイアナの選択」★★★★☆

金曜日はレディースデーで900円になるシネスイッチ銀座にて鑑賞。多感な高校時代に銃乱射事件に遭遇し、犯人に自分の命か親友の命か?という過酷な選択を迫られたヒロインの、その後の人生を見つめる衝撃のヒューマン・ミステリー。

DAIANA CHOICE

「自分がこういう状況に遭遇したら、どういう選択をするのだろう?」と、ずっと考えながら観ていました。物語は高校時代、そして大人になって幸せな生活をしているダイアナの姿を交互に映し出しながら進んでいきます。ユマ・サーマン演じる大人版ダイアナが、高校時代にどういう選択をしたのか、そしてその選択が彼女の人生にどのような影響を及ぼしているのか?色々と予想を巡らしていたのですが、最後の最後まで私は騙されていました。

ラストシーン、「ああ、こういうことだったのか!」と膝を打つと同時に、ダイアナが下した選択を喜ばしく思いました。結果的にそれが悲劇だったとしても、人間としての尊厳を守ることができたんですから。

それにしても良く出来たお話です。最後の最後まで、観客を飽きずに惹きつけるストーリー展開。もう一回観れば、張り巡らされた伏線に気づけるのかも知れないな~。

高校時代のダイアナを演じたエヴァン・レイチェル・ウッドの美しさには、目を奪われました。鑑賞後の気分は決して良くないのだけど、忘れ得ない映画になりそうです。