「スルース」

ジュード・ロウ主演ときたら観に行かない訳にはいかないでしょ!しかも共演マイケル・ケイン、監督ケネス・ブラナーという豪華キャスト&スタッフ!

ローレンス・オリヴィエマイケル・ケインの競演で72年に映画化されたアンソニー・シェイファーの傑作戯曲を、マイケル・ケインジュード・ロウの競演で再映画化。ひとりの女を巡って、夫である初老の推理作家と浮気相手の若い俳優が、互いに罠を張り巡らせ危険な心理戦を繰り広げるさまをスリリングに描きます。

スルース

若かりし頃のマイケル・ケインが演じた「アルフィー」をジュード・ロウが演じたことからも分かるように、現在のイギリス映画界では、ジュードがマイケルの後を継ぐイケメン俳優なんでしょうね。この2人の場合、単なる美男ではなく何とも言えない色気も兼ね備えているのだけど。

久々に見たジュードは、妖艶な美しさで観る者を圧倒しました。これで3児の父とは・・・。こんな綺麗なお父さんいたら、子供たちの美の基準が高くて困るでしょうね~。イタリア人とのハーフという役どころのためか、ブロンドに染めた髪が良く似合ってました♪「リプリー」や「ガタカ」のような、男も女も惹かれずにはいられない、そんな危険な美しさを持つ男を演じさせたら、彼の右に出る人はいないでしょうね。

単なる美男俳優に見られがちですが、そこはイギリス俳優。ジュードもまた舞台出身で、演技の基礎はしっかり鍛えられているだけあって、登場人物は2人きりというこの密室劇において、2度のアカデミー賞に輝く演技派、マイケル・ケイン卿を相手に全くひけを取りません!2人の息詰まるような、言葉の応酬で繰り広げられるビックリ仰天の復讐劇。耳に心地いいブリティッシュ・イングリッシュを90分聞けただけでも幸せ~。実際の舞台でも観てみたいですね。こういう作品は、ホントにイギリスらしい。ハリウッドからは生まれでない映画でしょう。