「Sweet Rain 死神の精度」

再びやってきた映画鑑賞デー。色々迷ったのですが、字幕読むのがどうも億劫で邦画を選択!もちろん金城武をスクリーンで拝みたいという思惑もあり。

伊坂幸太郎のベストセラーが原作のハートフル・ファンタジー。不慮の死が予定されている人間のもとに現われ、行動を共にして7日後に、“実行=死”か“見送り=生かす”かを決める死神。その一人、千葉は“ミュージック”をこよなく愛する一風変わった死神。そんな千葉の今回のターゲットは電器メーカーに勤める苦情処理係のOL、藤木一恵だったのだが。

死神の精度

まず驚いたのは、監督の筧昌也氏が弱冠30歳ってことですよ!こんな若い人が映画を撮れる時代になってるんですね~。

それはさておき。映画としては可もなく不可もなく。ちょっと「だるいなあ~」という緩慢なシーンもありながら、“藤木一恵”という女性の人生と不思議に絡み合っていく死神・・・という図式が良く描かれていたと思います。3つのストーリーから成るオムニバス?なんですが、いちいち先が読めちゃうのは辛かった。原作読んでなくてもこれですから!分かりやす~い。

金城君は相変わらずの濃ゆさでしたが、やっぱりカッコええわ(笑)。タメ歳のスタートしては、イチローと並んで気になる存在です。(あっちは私の存在なんか知らないけどね)。本作では彼の致命的な弱点である滑舌の悪さ、棒読みの日本語が、「感情を持たない死神」という役柄と絶妙にマッチ!まさに「災い転じて福となす」(?)じゃないけど、この役柄って金城武のためのものと言っても、過言ではないっしょ。

小西真奈美も相変わらず、おどおどビクビクしたお得意のキャラを、いつもの調子で演じてましたが、彼女の歌唱力がすっごいんですよ!劇中、声の良さを買われて、しがないOLから歌手へと華麗な転身を遂げる・・・という設定で、自身で主題歌を歌ってるんですが、なかなかどうして。これがプロ並です。今でも頭の中をぐるんぐるん、この歌が回ってますよ。CD買っちゃうかも~。まんまと罠に引っ掛かった感じです。