「暗殺・リトビネンコ事件(ケース)」

観よう、観ようと思って前売りを買っていた「リトビネンコ事件(ケース)」が今週で終わりだと知り、休日出勤終わりの重い身体を引きずり、ユーロスペースへ。

ユーロのラインナップは私好みで、観に行きたいものがいっぱいあるのだけど、場所がいけません。駅から遠すぎです!

最近渋谷のミニシアターからどんどん足が遠ざかってる気がする…。

さてこの映画は、世界中で大きなニュースとなったアレクサンドル・リトビネンコ中毒死事件の真相に迫るドキュメンタリー。

寝不足で疲労困憊の状態で観に行ったのがいけなかった!案の上、途中でウトウトしちゃいました~。あ~、もったいなかったな。

リトビネンコ

断片的な記憶を元にレビュー(汗)。

ロシアって恐ろしい国ですね、ロシアだけじゃないのかも知れないけど。

民主国家の皮を被った軍事独裁国家って感じ。

言い過ぎかも知れませんが、プーチンの存在ってヒトラーと変わらないのでは?

私はロシアという国が結構好きです。

それは彼らの生み出してきた音楽、文学、バレエ、絵画などの芸術ゆえ。

すごいポテンシャルを秘めてるんだけど、国政的にはいつも不安定で治安も悪い。

中国と同じで一国家となるには、国土も民族も広すぎ&多すぎなんでしょうね。

リトビネンコは死の直前、父親に「すごい報告があるんだ。僕はイスラム教を受け入れた」と語ったそうです。彼の妻も「イスラム教は、ロシア正教キリスト教ユダヤ教とも矛盾しない。理解できない人は信仰が足りないのでは?」と言ってました。

他者を理解し、受け入れようとするフレキシビリティこそが、21世紀を生きる国家には最も必要なものだと思うのですが、プーチンにはそれを期待しても無理な気が…。

映画の最後に映し出された、在りし日のリトビネンコファミリーの幸せな様子。そして「サーシャ(アレクサンドルの愛称)へ」というテロップを見て、胸が痛みました。監督が4年間のインタビューを通じて、リトビネンコを「サーシャ」と呼ぶほどに親しい間柄になっていたことが読み取れたからです。