「題名のない子守唄」

映画以外のことも色々と書くつもりでブログをリニューアルしたのに、結局「シネマ方丈記」の記事が増えていく。

映画しか趣味ないんだなあ、私って…とつくづく思うこの頃。

さて敬愛するジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作となれば、これはもう観ないではいられないわけです。

中3の時、マイカ本牧で観た「ニュー・シネマ・パラダイス」の感動は未だに忘れられず。

イタリアに行って彼の弟子になろうかと思ったくらい。

それ以来、私の中で不動の「好きな監督ナンバーワン!」です。

今回はトルナトーレ初のミステリーということで、期待は高まります~♪

20070930003909.jpg

ミステリーとしては少々詰めの甘い点は否めませんでしたが、(伏線かと思いきや、最後まで説明されないまま終わってしまう謎の行動などなど)トルナトーレの映画ってだけで、もう私は満足でした。

寝不足でヘロヘロの状態で観たのですが、最初のシーンで目がパッチリと覚め、そのままあっという間にエンディングへ。

相変わらず観客を引き込む力はピカイチですね。

それから、これは是非観た方に聞きたいところなのですが「最後に明かされる秘密」っていうのは何なのでしょうか?

もしかして「アレ」のこと?

でも大した秘密じゃないですよね?

というより、「アレ」は秘密と言えるの?

題材が暗く、ヒロインの容姿や行動にも正直あまり感情移入できなかったのですが、途中途中に垣間見れるトルナトーレらしい雰囲気と、音楽の秀逸さは流石のひと言。

彼の映画は音楽によって、観客の感情を大いに盛り上げますね~。

次回作はいつ撮ってくれるのだろうか?

今からワクワクします。

世界各国に自分の作品を楽しみに待っている観客を持てる映画監督って、なんて素晴らしいのだろうと思います。