「フリーダム・ライターズ」★★★☆☆

すさんだ高校へ赴任してきた教師が、熱意で生徒たちを更正させていく…という実話に基づいたお話。

アメリカっていう国は、映画化できるような感動実話が多いですよね~。

とにかく行動する人には必ず見返りとチャンスを与えてくれる場所なんでしょうね。

LAのロングビーチにあるこの高校の生徒たちにとっては、毎日が戦争。

学校の外では民族闘争に明け暮れ、ギャングによる殺し合いが日常茶飯事に行われてます。

親戚や友人が殺されたという生徒も多く、自分たちもいつも身の危険を感じているのです。

国語の勉強どころではないこの状況下で、ヒラリー・スワンク演じる教師エリンは、週末や夜にバイトして稼いだお金で生徒たちに本を買い与え、郊外学習に連れて行きます。

生徒たちの物分りが良すぎるのがちょっと気になったけど、やはり実話を2時間弱の映画に詰め込むのだから仕方ない。

それにしても「知識を持つということ」「見聞を広げるといこと」は、自分を守る、何よりも強い術になるんですね。

やっぱり教育は大事です。

この生徒たちはエリンに会って、知識で武装することをしらなければ、このままギャングになるしかなかったでしょう。

映画を観た足で本屋に向かい、原作本を買ったのですが、いやあ。

本当にエリンの教えた生徒たちは全員が大学(もしくは短大)に進学したそうです!

「家族で初めて高校卒業者が出た」という子供たちが多かったという記述を読んで、「人間の行動力って凄まじいなあ」と思いました。

この「フリーダム・ライターズ」の輪が全米に広がって欲しいと願わずにいられません。

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シネマ方丈記的教訓:

「行動を起こす者のみが人生を変えられる!」