「ラ・フォル・ジュルネ」

GWの風物詩、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン

連日、早朝から深夜まで、45分間程度のコンサートが複数会場で開かれ、日本ではまだまだ高いクラシック音楽を安価で楽しめるという試み。

ショパン

今年のテーマは、日本人が大好きな「ショパン」!何気にForestも彼のロマンチシズム溢れる叙情的なピアノ曲は大好き!ショパンって出生地のポーランドよりも日本の方が熱狂的に愛されてるそうです。日本人には彼の旋律が合うんだとか。

ちょうどアガサ展と同じ東京国際フォーラムにて開催されていたので、友人Rとそのご母堂と共に「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」を鑑賞。演奏は巨体のロシア人ピアニスト、ボリス・ベレゾフスキー&ウラル・フィルハーモニーウラル山脈中央東嶺のエカテリンブルグを拠点とするオケですが、こういうマイナーなオケの演奏を聴けるのもLFJ(ラ・フォル・ジュルネ・ジャポン)ならではの楽しみ。

誰もが耳にしたことのある有名な旋律で始まるピアノコンチェルトですが、全章を生で聴いたのは初めて。ショパンが祖国ポーランドを離れてウィーンに旅立つ際の告別演奏会で、自ら演奏したとか。新しい世界へ向かう決意と、祖国への愛に満ち溢れた華麗な楽曲。

友人母娘と別れて、Forestのみ深夜の今年へ。

本当はショパンのコンチェルト2番もこの機会に聴きたかったのですが、スケジュールが合わずに今度は「シューマンのピアノコンチェルト」を。

ドイツ・ロマン派屈指の名協奏曲として名高いこの作品は、シューマンが愛妻クララのために結婚翌年に作曲した「幻想曲」を改訂して第一楽章としたもの。叙情的かつ華麗なテクニックにも満ち溢れた名曲。

で、演奏はパリ室内管弦楽団&フランスの若手ジャン=フレデリック・ヌーブルジェだったのですが、このジャン君がすごかった。

24歳の若さで既にパリ音楽院の教授を務め、16歳でCDデビューを果した神童。

最後はブラボーの嵐だったわけですが、普通コンチェルト弾くソリストって、当然暗譜してますよね?

それがジャン君、楽譜を譜面台に載せて演奏を開始、自ら譜めくりもこなす…という大活躍ぶりだったわけです。

観ているForestは「おいおい、弾きながら譜めくり出来るのか?」と、意味なくドキドキしていたのですが、もはや神業のごとく、ものすごいスピードで「弾きながらめくる!」という動作を繰り返していました。

あ~、変なところで緊張しちゃった(笑)

それにしても、日本人のクラシック音楽好きは驚嘆に値しますね。見てください!この人だかり。

国際フォーラム

国際フォーラムのホールA~Dまでで繰り広げられていたコンサートが、殆ど売切れの大盛況ぶり!

なんだかすごいなあ~。

世界の名だたるクラシック音楽イベントも、日本からのツアー客が多くを占めているとか。

日本人って、ホント凝り性というか、勉強家というか、教養が高いのか?良く分かりませんが、愛すべき国民だなあ~と常々思いますよ。