「アガサ・クリスティー展」
こちらもGWの一日でしたが、高校時代の友人Rさん、そしてお母様と「アガサ・クリスティー展」@相田みつを美術館へ。
中高時代にアガサ、というよりミス・マープルとポアロにハマりまくったForest。
学校の図書館にハヤカワミステリ文庫が揃っていたこともあり、一部のアガサ好きな友人たちと競って読んだものです。
残念なことにアガサは既に故人なので、一通り読んだ後は新作の楽しみがないわけで…(涙)。
大好きな作品は犯人が誰かも覚えているし、ここ15年ほどは彼女の著作からは遠ざかっていました。
今年は「アガサ生誕120周年」ということで、このような企画展が開催されていたわけです。
会場内には、アガサ直筆のメモ、著作の第1刷、彼女の愛用したタイプライター、はたまたドレス…と貴重な展示の数々が。
アガサファンなら垂涎のお宝ばかりが並ぶ様子に、思わずForestも熱狂~!
今は一人娘の息子、マシュー・プリチャード氏が、アガサ・クリスティー財団を作って、彼女の遺したもの全てを管理しているとか。
正に働かずとも印税がガッポガッポな生活を送ってるわけで、「ラッキーボーイだよね~」と友人と囁きあった、下世話なForestなのでした^^;
アガサ・クリスティの愛好家であるアイルランド人、ジョン・カラン氏が、彼女の書斎に遺されていたノートを全て整理し、創作の秘密に迫った「アガサ・クリスティの秘密ノート」(早川ミステリ文庫)も買っちゃいましたよ。
なんと膨大なメモの中から発見されたポアロものの短編が収録されています!これはすごい!
それにしても、数十年に渡ってアイディアを枯渇させることなく、ガシガシと新作を発表していったアガサの頭の中はどうなっていたんでしょうね。良家の子女で、およそ犯罪とは縁遠い世界に生きていたはずの彼女が、これだけ巧妙なトリックや殺人の手法を常に考えていたなんて、なんだか不思議な気がします。
久しぶりにアガサ読みたくなっちゃったな~。
ちなみにForest的、アガサ・クリスティーものベスト5をここで紹介。
1.復讐の女神
3.予告殺人
4.アクロイド殺し
5.ABC殺人事件
ですかね~。この辺は全て犯人を覚えているので、再読する機会がないのですが。
小さな村で静かな暮らしを送っている老婦人ミス・マープル、フランス語訛りの英語しか話せず、なんとなくイギリス人にとっては胡散くさいベルギー人でしかないポアロ。
どちらかというと、「名探偵」風情とは程遠い2人が、独自の推理を展開させ、最後には彼らを馬鹿にしていた人々をあっと言わせる…この過程がたまらなく好きなんです。
特にミス・マープルは、メアリー・ミードという村を殆ど出ずに余生を送っていながら、全ての事件にまつわる人間関係を、身近な人々に置き換えて推理。
つまりは「全ての人間はステレオタイプであり、身近な誰かに置き換えられる」というのが彼女の自論。
なんと言う深い洞察力なんだろう!と高校時代のForestは、感心しきりだったのを覚えています。