20年ぶり?の大磯

GWの一日、およそ20年ぶりに大磯在住の伯父&伯母を訪ねました。

子供の頃はいつも車で来ていたので、駅で降りたことってなかったのですが、ホントに田舎!というか、な~んにもない所なんですね…。コンビニもマックもないよ(汗)。

大磯駅

ここから歩くこと15分の場所に住んでる伯母なのですが、齢80にして全く以前会った時から変わっていないことに驚愕!!!

彼女、とにかく物凄い記憶力の持ち主なんです。

今回はForestが生まれる前(というか、Forestの父親が5歳の時)に亡くなっていた祖父の人生を聞くのがメイン目的でした。

というのは、最近たまたま祖父の名前をネットで検索していた時に、彼が訳したアナトール・フランスの本が出てきたのです。

彼がフランス語の翻訳を細々とやっていたのは、何となく聞いていたのですが、やはり伯父や伯母が生きてる内に自分のルーツと知っておきたいなと思ったんですね。年取った証拠ですかね~^^:

祖父は、数え年40で亡くなったそうなので今のForestの年と変わらないじゃん!ってビックリしたのですが、(その間に6人も子供作ってるし!)何が驚いたって、彼が8年もヨーロッパに「遊学」してたことですね。

以前に家系図を見た時、「リヨン大学卒」ってなっていた祖父の学歴ですが、実はどこの学校も出てなくて、パリ→フランス国内→ロンドン→ベルリン…って放浪していたとか。

数え年17歳で一人、船に乗ってパリに渡った祖父。

その後、8年間も滞在したってことは、よっぽどヨーロッパの水が合ったんでしょうね。

それにしても数えで17ということは、実質16歳ですよ。

その若さで3ヶ月もかけて船旅に出たとは…!

時は第一次大戦後。

今よりも海外、特にヨーロッパなんて未知の大陸だったわけで、彼の勇気には頭が下がりました。

Forestの家は祖父の代以降、誰も留学および海外赴任などした人間がおらず、「あ~、おじいちゃんが生きていたら、きっと話があったんだろうに」と残念でした。

そして今回の大磯訪問の収穫は、超ボロボロの祖父の著書を譲り受けたこと。

「リール」というタイトルのエッセイ?なんですが、大正時代の刊行。代金わずか2円!

きちんと装丁しなくてはね!っと、思いました。

そんなこんなで、伯母の素晴らしい記憶力のお陰で、祖父の姿が段々と見えてきました。

もちろん、これで十分とは言えませんが、なかなかドラマチックな人生を歩んだ方なので、映画の題材とかにならないかな~と密かに思っているForestです。

それにしても、没落した家族って正にForest家のことだなあ~と。

3代も下るとこうなってしまうのね。

まあ、短い人生でヨーロッパ滞在も果たし、6人の子供を抱えながら一度も就職の経験を持たず!、好きなことだけをやって死んでいったなんて羨ましいですよね。

帰りに大磯駅近くの鳥料理の店「杉本」へ。

大磯に行く度に、ここで鳥定職を食べていたForestですが、まだ店があることに驚きました。

かなりの老舗です。味が全く変わっていないのが嬉しかったな。

杉本

これがメインの鳥のから揚げ。サクサクした衣がなんとも言えず美味しい!

から揚げ

と、こんな感じで素晴らしい天気だったGWの一日は過ぎて行きました♪