ヤング@ハート
ちょっと前のことですが、シルバーウィーク前に3本のDVDをレンタル。他の2本は、まあまあといったところでしたが、「ヤング@ハート」には感動いたしました!
1982年に誕生以来、ロックンロールなパフォーマンスで、全米のみならずヨーロッパでもツアーを成功させてきた平均年齢80歳のコーラス隊、ヤング@ハート。
6週間後に迫った年1回のコンサートに向けて練習を重ねる日々に密着した感動ドキュメンタリー。
彼らは年寄りだからと言って、童謡や賛美歌を歌ってるんじゃありません!コンサートの度に新曲にチャレンジするのですが、そのラインナップたるやコールドプレイ、ソニック・ユース、ボブ・ディラン、ジェームズ・ブラウン・・・といった難曲ばかり。
歌詞もメロディも難解な新曲に、「歌詞が覚えられない~」とぼやきながらも果敢にチャレンジしていくメンバーの姿には胸が熱くなりました。
さらに驚いたのは、本作のための密着中に3人もの主要メンバーが亡くなってしまったこと。それぞれがスポットを当てられていたキャラクターだったので、こんなに突然亡くなってしまうなんて!とびっくり。それぞれが身体に不調を抱えながら、それこそ命を賭けて歌に取り組んでいるんです。
仲間が亡くなったという知らせを受けても、悲しみに浸る間もなく練習に励むメンバーたち。
最高齢の女性が言った言葉が印象的だったな。
「死ぬことなんて全然怖くないわ。死んだら私は虹の上に腰かけて皆を見守るの」
なんて素敵な言葉なんでしょうね。
映画の最後にこの女性が既に亡くなったことを次げるテロップが流れ、続けて
「今、彼女は虹の上に腰かけてヤング@ハートを見守っている」という一言が何とも粋でした。