「幻影師 アイゼンハイム」

さてさて。せっかくの休日ともなれば、映画1本で終わるはずがない!2本目は大好きなエドワード・ノートン久々の主演作。全然興味を示さなかった友人を誘うことに成功し、日比谷シャンテへ。

携帯やネットのユーザー評価が非常に高い本作。「ショーシャンクの空に」以来の爽快なラスト・・・というキャッチコピーは、果たしてホンモノだろうか?


いやあ~。久しぶりにスクリーンで観るエドワード・ノートン文句なしにカッコよかった。彼が初監督作「僕たちのアナ・バナナ」を引っさげて、東京国際映画祭に来日した時に、舞台挨拶を見に行ったことを思い出しました。

感情を面に出さない冷静沈着なアイゼンハイム。ノートンが演じると、とてつもなくセクシーなんだな。

彼は愛する女性を手に入れるために、人生を賭けたマジックに挑むのです。映画フリークの私には、最初から何となくストーリーが読めてしまいましたが、普通の観客ならすっかり騙されるでしょうね。

主役はアイゼンハイムですが、狂言回しはポール・ジアマッティ演じる刑事。彼の目を通じてアイゼンハイムの人生が語られていく。この距離感が非常に良いですね。アイゼンハイムがストーリー・テラーになってしまうと、アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」みたいに、観客に対してフェアじゃなくなると思う。あの刑事はまさに観客と同じ視点で、驚き、そして快哉を叫んでいるのです。

前評判の高さゆえに期待が大きかったせいもありますが、ま、普通だったな。映画を観すぎると、ちょっとやそっとのことで感動しなくなってしまうのが、自分でも悲しいですね。でも、エドワード・ノートンはイイですよ!あの何ともいえない眩しそうな眼差しが素敵!