「HERO」★★★★☆

最高視聴率30%超えの人気ドラマを映画化。

中卒、ジーンズ姿という型破りの検事、久利生公平をキムタクが熱演。

…という基本的な情報のみを頼りに、一度もドラマを見たことがないにも関らず、映画を鑑賞して参りました。

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結果から言うと、かなり楽しめました♪

日本のドラマって相当レベル高いですよね~。

この映画も別に2時間ドラマでもいいのでは?という内容ですが、それなりに映画としての豪華さは保ってましたもん。

もともとのドラマが大人気だったのも頷けるところ。

通販マニアのキムタクが購入した商品に付属していたスペイン語のCDをずっと聞いてる。この一見、何の意味もないような行動が後で上手くつながってくるのですよ。~。この細かい伏線の張り方が非常に日本人らしい丁寧な映画って感じなんですね。嫌いじゃありません、こういう繊細な気配り。

キムタクはどうってことありませんが(ていうか、日焼けしすぎ!あんな黒光りした検事さん、いやだろ~)脇を固める芸達者な役者陣が映画全体の質を高めてます。

それにしても阿部寛って本当にいい役者になりましたね~。

私の中では、「笑っていいとも!」の「いい男さん、いらっしゃい」コーナー(覚えてる人、いますかね?)に出ていた「Men'sノンノ」モデル時代が印象的なんですけど(笑)。バブル時代を象徴するような存在でしたよね。歳を重ねて味が出てきたのは、喜ばしいことですな。

イ・ビョンホンの登場もわざとらしくなく、ちゃんと意味を持たせているし、脚本が実に良く出来てます。個人的には「踊る大捜査線~レインボーブリッジを封鎖せよ!~」には負けると思いますが。

ちょっとネタばれですが、ラストのキムタクと松たか子のキスシーンには萌えました!やっぱりああいうシーンをカッコよくこなせちゃうのは、キムタクしかいないのかもね。絵になるっていうか。武道館か何かで行われたプレミア試写会ではラストシーンで大歓声が上がったそうですが、ドラマのファンは2人の恋の行方にも注目してたんでしょうね。

興収70億円突破という大ヒットも納得の快作です。