「華麗なる恋の舞台で」★★★☆☆

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1938年のイギリス。富と名声、そして家族に若い愛人までをも手に入れた、まさに“勝ち組”のベテラン女優ジュリア(羨ましい~!)。

自分を裏切った夫と愛人への小気味いい復讐を、舞台の上で果す…というストーリー。

自分も相当なワガママぶりを発揮しているジュリアが、私にはどうしても可愛らしく受け取れなかったな。

大学進学を控えた彼女の息子の方が、よっぽど大人に見えました。

ジュリアを演じてアカデミー賞にノミネートされたのはアネット・ベニング

もともとあまり華やかな女優ではなかったけど、あまりの年取りぶりにビックリ。まあ、中年女優の役なので、ある意味ピッタリだったわけですが、昔の面影今いずこ。

でも名うてのプレイボーイだったウォーレン・ビューティを手名付けて、家庭人にしてしまったのだから、きっと凄腕の女性なんでしょうね。

確かにスカッと胸のすくようなラストではあります。

でも「ガラスの仮面」18巻にて姫川亜弓が乙部のりえに対して果す、舞台上での復讐の方が、遥かに爽快だったな~。

当時のクラシックなイギリスの風景やカルチャーを楽しみたい人には、オススメの美しい作品です。音楽もグッド。