「クレイジー・ハート」★★★☆☆

ジェフ・ブリッジスが落ち目のカントリーシンガーを演じて、今年のアカデミー主演男優賞を受賞した話題作。

Forestの中でジェフさんは「恋のゆくえ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ」のカックイイ弟役のイメージがいまだ強いんですが、見事なまでの老けっぷり&デブっぷりにビックリ!

あ、でも「ビッグリボウスキ」でも増量してましたね、確か。

アル中で酒とタバコが手放せない57歳のシンガー、バッド・ブレイク。

かつては人気絶頂だった彼も、教え子だった若手シンガー、ビリーの前座を務めるまでに落ちぶれてます。

ビリーを演じるのは、コリン・ファレル

アイルランド人の彼がカントリーシンガーという役どころなのが笑えましたが、なかなかどうして。

似合ってるんですわ、これが。

今までで一番のハマり役だったかも?

そんなダメダメ親父のバッドですが、地方巡業の先々で一夜を共にする女性には事欠きません。

娘ほども歳の離れたマギー・ギレンホールともラブラブ。

映画を観るまで、まさかこの二人が恋愛関係に陥るとは思ってなかったので、正直ビックリ。

やっぱり歌手はモテるのか!?

Forest、マギーを初めて観たのは「セクレタリー」っていう摩訶不思議な映画だったのですが、その時の印象は強烈だったな。顔は全然好きじゃないけど、演技派っていう言葉がピッタリなんでしょうかね?

大好きなジェイクのお姉さんだから、まあ許してやるかって感じ。(エラそうですが^^;)

余談ですが、彼女は「17歳の肖像」で超冴えないエロ中年男を演じていたピーター・サースガードと結婚していた!超意外なカップルだなあ~。

でも彼って何気に良い作品に出演してるんですよね。

すごい気持ち悪い役も演じられるし、なんとなくフィリップ・シーモア・ホフマンにも似ている気がする…。将来大化けする予感!

映画のレビュー書いていると、ついつい俳優とか監督について調べてしまうので、余計なサイドストーリーばっかり詳しくなっちゃうんですよね^^;

アカデミー賞受賞作ということで、期待をしすぎた面もありましたが、安易なハッピーエンドにしないところに、余韻を感じました。

紆余曲折、色々あった大人な二人だからこそ、こういうラストで良かったんだと…。

最後にもう一つ余談。

バッドの友人役だったロバート・デュバル。もう80歳近くだなんて驚きです。

61歳のジェフ・ブリッジスの友人役を演じて、全く違和感なかった。

尊敬すべきベテラン俳優ですな。